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ライバーの“夢を支える”SHOWROOMの前田裕二が手掛ける防音型マンション

ライブ配信アプリを活用し、パフォーマンスやトークなどの配信活動を行う「ライバー」。その多くは、音や話し声で近隣に迷惑をかけないか悩みを抱えています。 そこで、ライブ配信アプリ「SHOWROOM」を運営するSHOWROOM株式会社前田裕二代表取締役社長(以下前田社長)は、ライバーの夢を支えるために防音型のマンションをプロデュースしました。 その内容を株式会社シーラホールディングス杉本宏之会長に取材しました。

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「近隣住宅に迷惑をかけない」ことに気を遣うライバー

-ライバーたちの活動環境を教えてください。

「SHOWROOM」や「17LIVE」、「BIGO LIVE」、「ツイキャス」といった数多くのライブ配信アプリがリリースされています。そういったアプリを使ってリアルタイムでパフォーマンスをしたり、ゲームの実況をしたり、歌ったり、トークをしたりして「投げ銭」や「ギフト」を得る活動を行うライバーが増えていますね。録画を配信し広告で収入を得る「YouTuber」とはちょっと違う、ライブならではの魅力があるように思います。

ライバーの多くは若者ですから、実家の自室か、アパートやマンションでの一人暮らしの人がほとんどです。

前田さんによると、トップライバーと呼ばれる人気配信者も、隣の部屋の住人に迷惑をかけないように、「21時まで」と時間制限しているとか。

-なるほど。そんな困り事があるのですね。

そうですね。でも、ライブを観る側にとっては、家でゆっくり配信を楽しめるのは21時以降ということが多くて。ここに大きな機会損失があります。しかも、ライバーの通信環境も家庭用のWi-Fiがあればいいほうで、資金がなく普通の4Gを使っている人も多いみたいです。

「SHOWROOM」のビジョンは、「世界一夢を支える企業になる」です。前田さんは、「もし時間や環境を気にせず思う存分パフォーマンスを配信でき、ファンを増やせたら、ライバーたちの夢をどんどん叶えられる」と話してくれました。

そこで、「利回りくん」によるライバーのための防音型ライバーズマンション「MAISON LE REVE KANNAI」プロジェクトをスタートさせることにしました。

-そのような経緯があったのですね。前田社長とは具体的にどのような話をされましたか?

普段は「裕二」って呼んでいるのですが、前田さんとは飲み友達なんです(笑)。ある時「利回りくん」の話をして「何か良いアイデアないかな?」と水を向けたところ、先ほどお話ししたようなライバーの置かれている状況を聞きました。ならば、「活動しやすいマンションがあればいいね」という話になり、ライバーズマンションのアイデアがまとまったのです。

そこで、どんな物件にするかを企画するために、秋元康さんの知恵を借りることにしました。3人でZoom打ち合わせを始めたんですが、秋元さんのアイデアがぶっ飛んでいるわけです。

「全室にライバーを入れ、配信の売上順位で入れるフロアが変わる。一番稼ぐ人が最上階に安く入れて、下に行くほど家賃が高くなる。そこで必死になっているライバーたちの姿を撮影して番組にする」と(笑)。

僕は思わず「それじゃ準備に1年かかりますよ!」と言ったのですが、そもそもどれだけニーズがあるかわからないので、まずは3室ぐらいから始めましょう、ということになりました。

でも、秋元さんのアイデアはとても面白いので、第2弾のライバーズマンションとしてやるつもりです(笑)。まずは今回の3室で試験的にやってみて、次に繋げていければと考えています。

工事現場並みの騒音を出しても大丈夫な「ライバーズマンション」

①

-防音機能が優れているとお伺いしましたが、どれくらい聞こえないのでしょうか?

そのマンションの各室に、二重とびら・二重サッシなどで防音対策を施しています。トランペットなどの金管楽器をはじめ、あらゆる楽器はもちろん、工事現場並みの騒音を出しても隣の部屋ではほとんど聞こえないレベルまで抑えられます。

その部屋に超高速インターネット「NURO光Connect」を導入しています。コンマ何秒で勝負するプロゲーマーも入居を望むレベルの通信環境です。

前田さんの言う「時間や環境を気にせず思う存分自らのパフォーマンスを配信できる」環境が整っています。

-防音対策だけではなく、ネット環境も十分に整っていますね。そのライバーズマンション「MAISON LE REVE KANNAI」はどこにありますか?

マンション物件は、横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町」駅から徒歩5分、JR根岸線「関内」駅から徒歩12分というロケーションにあります。横浜のど真ん中ですね。

マンション全体は19戸ですが、「利回りくん」の対象となるライバーズマンション「MAISON LE REVE KANNAI」プロジェクトとしては3戸です。この3戸はSHOWROOMが借り上げ、3名の将来有望なライバーに提供します。ちなみに、残り16戸は株式会社シーラホールディングスの所有物件として販売していきます。

-プロジェクトのスキームはどうなっているのでしょうか?

 ②

募集金額は6,885万円で、投資家は1口1万円から出資できます。出資者と名義上の物件オーナーとなるシーラとの間で匿名組合契約を交わし、払い込んでいただいた出資金で3戸分を購入します。

したがって、出資者は出資金の分、この物件のオーナーになるという形です。なお、シーラ自身も5%の劣後出資者として匿名組合に出資します。

出資者には、SHOWROOMからの年間522万円の家賃収入を原資として、4.0%の利回りで分配します。期間は10年間ですが、その間出資者はいつでも売却することができ、次の出資者に買っていただける流動性を確保します。

投資期間の10年を迎えたら、物件を売却します。そして、匿名組合を解散して出資金を分配します。

このとき「もし売却額が購入額よりも下がる」、つまり運用資産としての評価額が下落したら、劣後出資者であるシーラが5%の出資金で補填します。

一般の出資者は“優先出資者”という位置づけですので、5%の下落幅において、元本は毀損しません。5%を超えた分は、優先出資者の元本が減少することになります。

③

「夢を支える」SHOWROOMのビジョン実現に貢献

-「利回りくん」によるライバーズマンション「MAISON LE REVE KANNAI」プロジェクトの意義について、どのように考えていますか?

まずは3人のライバーという限定的な取り組みですが、その「夢を支える」というSHOWROOMのビジョンの実現に貢献できることです。

このプロジェクトをリリースしてすぐ、3室に対して60人のライバーから応募がありました。その人たちの応募動機を読ませてもらうと「お金がないままライバーを目指して上京したばかりで、生活が苦しいなかこの企画を知りました!」とか、「昨年病気になり、ライバーへの夢をあきらめていましたが、この企画を知ってもう1回チャレンジしようと思い直しました!」といった声が溢れていました。胸が熱くなるとともに、こういった人たちの夢へのチャレンジに協力できることで、胸が高鳴ったのです。

「利回りくん」は、夢を追う人を応援したいという人が少額から応援でき、しかも利回りがつくというスキームです。だからこそ多くの人を集められ、応援される人・する人のエコシステムをつくり、それがサステナブルに運営できる仕組みになっている。こうした仕組みによって一人でも多くの人が前向きにチャレンジできる社会になれば、経済の活性化にも繋がるし、社会に希望が生まれると思っています。

コロナとか、格差社会とか、いろいろなことで暗くなりがちな世の中を「利回りくん」によってほんの少しでも明るくできたら本望です。