
株式投資を始めたいけど「株式投資ってどのような仕組みになってるの?」や「どうやって買えばいいの?」という方も多いのではないでしょうか?
最近では、少額で取引できる株式投資に若い方も多く参加しているものの、その仕組みや購入の仕方や分かりにくいのも事実。
そこで今回は、初心者でも失敗しない株式投資の始め方や注意点、メリット、購入方法などを徹底解説します。

Contents
株式投資とは
株式投資とは、まず投資家が株式会社の発行する株式と呼ばれる証券を購入し、株主となります。株式会社は、その資金を基に事業を展開し、利益の一部を株主に配当金として還元します。
株式投資は、インカムゲイン(運用益)とキャピタルゲイン(売却益)の両方を獲得できる可能性がある金融投資の1つです。
株式投資で株主が得られる主な特典は、配当金、売却益の他、株主優待といったさまざまな権利があります。

初心者向け株式投資の始め方
- 証券会社に口座を開設する
- 株式投資の資金を準備する
- 証券会社の口座に入金する
- 株式を購入する
- 株式を売却する
株式投資が初めて方の中には「株式投資の始め方が分からない」という方も多いのではないでしょうか。以下では、実際に株式投資を行う手順を解説していきましょう。

証券会社に口座を開設する
株式投資の資金が準備できたら、次はいよいよ証券会社に口座を開設します。この証券口座とは、一般的な銀行の口座とは異なり、あなたが預けた資金や購入した有価証券の保管場所となる口座です。
証券口座の開設はオンラインで完結できるため、本業が忙しい方でも比較的簡単にできるでしょう。ただし、口座の開設には1週間程度の時間を要することがあるため、余裕を持った準備が必要です。


- SBIグループ口座開設720万人超え※1のネット証券大手サイト
- 国内株式個人取引シェア1位※2
- 1日定額制では100万円まで手数料無料※3(制度信用取引、一般信用取引もそれぞれ100万円まで手数料0円)
- TポイントやPontaポイントでの投資が可能
会社名 | 株式会社SBI証券 |
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株式手数料(現物) |
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株式手数料(信用) |
【通常】
【大口優遇】
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取扱い商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 債券 外国為替保証金取引(FX) 先物・オプション CFD(くりっく株365) 金・銀・プラチナ eワラント iDeCo(個人型確定拠出年金) 保険 |
※1※2※3 SBI証券公式サイトより
株式投資の資金を準備する
株式投資をスタートする時は、最小で5万円程度から始めると良いでしょう。なぜなら、現在上場している企業のうちの2割弱の企業株を、約5万円から購入できるからです。
ただし、株式に投資するお金は、余裕のあるお金であることが条件です。余裕があれば5万円以上でももちろん構いませんが、余裕が無い時は、まず投資の勉強からスタートしましょう。

証券会社の口座に入金する
証券口座の開設ができれば、すぐに資金を入金し、いつでも株式が購入できるように準備します。
株式を購入するタイミングは、いつ来るかがわかりません。そこで、早めに資金を入金して備えることが重要です。
あなたが購入する株式の銘柄が、あらかじめ決まっている場合はすぐに購入しても構いません。
ただ、入金したからと言ってすぐに購入しなければならないわけではないので、自分のタイミングで購入しましょう。

株式を購入する
証券口座に資金を入金した後に、実際に株式を購入して取引を開始します。株式を購入する際に、銘柄を決める方法については、原則として決まりはありません。
どの株を購入するのが正解といったことは、投資には存在しません。過去の値動きや市場、景気などから判断して購入しましょう。

株式を売却する
株式を売却するタイミングは、投資の中で最も難しい判断となります。そこで、初心者のうちは、1つのルールを設定しておくことをおすすめします。
このようなルールを、株式を購入する前に設定しておくことで、意思決定がスムーズにできます。また、万一損失が出て損切りを行う際にも、深追いをせずに最小限の損失に抑えることができるでしょう。

株式投資4つのメリット
- 株式の価値が上がるとキャピタルゲイン(売却益)を得られる
- 株式会社の利益から配当金と呼ばれるインカムゲイン(運用益)を得られる
- 株主優待を受けられる
- 購入した株式会社の意思決定に参加できる
株式投資を行うと、大きく分けて、上記のような4つのメリットがあります。株式投資の主な目的は利益を得ることですが、株主優待や会社の意思決定に参加できるのも大きな魅力です。

キャピタルゲイン(売却益)を得られる
株式投資でまず最初に思い浮かぶ収益が、購入した株式を高くなった時点で売却して得る売却益ではないでしょうか。
売却益は、購入した時よりも株式が値上がりした場合に獲得できる利益で、逆に価値が下がると売却損が発生します。
企業が成長する中では株式への配当が増え、買い注文も増えていくため、株価が上昇します。
一方、会社の業績が下降している会社では、配当が見込めず、株式の売り注文が増えることにより株価が下落します。

インカムゲイン(運用益)を得られる
配当金とは、株式を保有している株主に、企業の利益の一部が還元するために配られるお金のことです。配当金は、株主が保有する株式の数によって割り振られます。
会社の利益が増えることで、株主への配当金額も上がります。逆に、利益の出ない会社では、配当金がでないこともあります。

株主優待を受けられる
株主優待とは、企業が株主に対して、自社の商品や優待割引券、サービスなどを無料で提供することです。株主優待を受けられるのは、企業が定める一定数の株式を保有していることが条件となります。
また企業にとっても、株主優待目当ての株主が増えることで、安定株主が増えるメリットがあります。安定株主とは、企業の業績によって株式の売買を行わない、長期保有を見込める株主のことです。

株式会社の意思決定に参加できる
株主となった投資家は、その対価として株主総会に参加できる権利を付与されます。株主総会とは、株式会社の経営に関する意思決定機関で、基本的に年に1回行われる重要な会議です。
企業の意思決定を行う株主総会は、年に1回を基本とし、必要な場合には臨時株主総会を開くこともあります。
株主総会では、企業の経営方針や経営陣の決定などが行われ、今後の企業運営の方針が決まる重要な機関なのです。

株式投資のデメリット
- 株価が値下がりをしてマイナスになる可能性がある
- 投資する際にある程度の資金が必要
- 企業の倒産により投資資金が戻ってこない可能性がある
- すぐに利益を得ることが難しい
それでは1つずつのデメリットを詳しくみていきましょう。
株価が値下がりをしてマイナスになる可能性がある
株は次の4つの要因よって株価変動します。
- 個別要因(企業業績など)
- 経済的要因(景気や金利など)
- 市場内要因(機関投資家や外国人などの投資家の動向)
- その他の要因(災害や制作など)
これらの要因によって株価は変動して、利益がプラスになったりマイナスになったりします。株価が上がれば利益はプラス、反対に下がれば損失となります。
どんなときに株価が上がったり下がったりするのかも、把握しておくようにするとよいでしょう。

投資する際にある程度の資金が必要
株式投資は100株単位からでしか購入できないため、どうしても投資額が高くなってしまいます。
たとえば2022年7月14日のトヨタの株価は2,135円(終値)となっています。株式投資をするには、2,135円×100株=213,500円とある程度の資金が必要です。

企業の倒産により投資資金が戻ってこない可能性がある
株式投資では投資している企業が倒産すれば、保有している株の価値が0になる可能性があります。
倒産リスクを防ぐためには、経営状態の確認の含めて投資する会社を決めていかなければなりません。

すぐに利益を得ることが難しい
株はすぐに利益を生み出すことは難しく、短期的に資産を増やしたい方には不向きです。株式投資で結果が出るのは1年後や数年後などと、時間がかかる場合があります。
しかし数年後の利益について予測するのは難しく、本当に利益が出るのか?と半信半疑になる方もいるでしょう。
ですが、そもそも株自体は短期間で結果が出るものではないと理解しておく必要があります。
短期間で利益を出すことを重視している方にとっては難しいでしょう。

株式投資5つのポイント
- 株式投資を正しく理解する
- 自分に合った予算を設定する
- 少額から投資を開始する
- 自分に合った投資のスタイルを見つける
- 投資のスタイルに合った証券会社を選択する
初めて株式投資を行う場合には、初心者としての株式投資のコツを理解することが重要です。ここでは、株式投資の初心者が押さえておくべき5つのポイントについて解説します。

株式投資を正しく理解する
株式投資は、少額からできる金融投資の1つで、誰でも気軽に始められる投資です。ただし、株式投資を理解せずに始めると、失敗して損をする可能性があります。
株式投資では、基本的に株式を購入する企業を知り、事業の内容や業績を分析することが重要です。
「友人に勧められた」や「テレビで人気の会社だから」などの理由で投資すると、失敗する可能性が高くなります。

自分に合った予算を設定する
初心者が株式投資を行う際は、まず最初に予算の設定を必ず行いましょう。株式投資には絶対はありません。得をすることもあれば、失敗するリスクがあることを理解することが大切です。
特に初心者のうちは、投資に熱くなり、手を付けてはいけないお金を投資するミスを犯してしまうことがあります。
投資のための借金は当然タブーですが、生活費や将来に備えた積立金にも手を付けないのが絶対条件です。

少額から投資を開始する
株式投資に慣れていないうちは、まず少額投資から始めることをおすすめします。少額投資でも、株式投資の仕組みや利益の出し方、自分が行っている投資の利回り(収益率)などを知ることができます。
少額投資とは、基本的に数千円~数万円で行う投資方法で、いくらまでが少額投資という決まった金額はありません。
現在では少額投資も盛んに行われており、老若男女問わず、株式投資のハードルが低くなっています。

自分に合った投資のスタイルを見つける
株式投資では、自分のライフスタイルに合った投資方法を見つけ、選択することが重要です。投資スタイルに定義はありませんが、基本的には短期保有と長期保有の2つのタイプに大別できます。
一般的には、お勤めの方や自営業などが本業の方は、仕事の合間に取引できないため、長期保有がメインとなるでしょう。
逆に、数時間~数日単位で取引するトレーダーは、投資を本業にしている方が多いのが現実です。

投資のスタイルに合った証券会社を選択する
投資する金額やスタイルが明確となりましたら、次はいよいよ株式を購入します。株式を購入する際は、少額投資や一般的な投資も同じで、証券会社に口座を開き、間接的に取引を行うのが基本です。
証券会社が取り扱う金融商品や手数料はそれぞれの会社によって異なるため、まずは証券会社を調べなければなりません。
また、証券会社のWebサイトで自分の投資を分析できるなど、提供されるサービスも異なります。

初心者が株式投資する際の注意点
- 損切りを理解する
- 分散投資でリスクを回避する
- 信用取引をしない
株式投資を行う際は、リスクがあることを理解しましょう。特に初心者が株式投資を行う場合には、上に記した3つの注意すべきポイントがあります。

損切りを理解する
損切りとは、株式投資で損失が出た場合に、損失をそれ以上増やさないように株式を売却することを言います。
株価が下がり続ける株式を保有していても、利益を得られるところまで回復するとは限りません。
ただし、長期間保有し続けて株主優待を期待するようなケースであれば、損切りせずに株式を保有し続けても問題はありません。
短期間に売却益を目的とする場合には、最小限の損失で損切りを行い、新たな有望株へ買い替える方がリスクが減ります。

分散投資でリスクを回避する
株式投資投資だけでなく、すべての投資に言えることですが、投資先を分散することはリスクを回避する手段として有効です。
分散投資とは、1銘柄(企業)に集中せずに、複数の会社の株式を購入し保有することです。
分散投資をする場合は、同じジャンルの企業に分散せず、異なった業種の株式を購入するほうがリスクの軽減が図れるでしょう。
集中投資を行う方が大きな収益を獲得できる反面、リスクも大きいため、初心者の方にはおすすめできません。

信用取引をしない
株式投資では、自分のお金や保有する株式を担保にして、証券会社からお金や株式を借りて取引する手法があります。これを信用取引と呼び、信用取引を行うことで、預けた資産の最大約3倍の取引が可能となります。
一般の取引では、株価が下がっても、売却した時点でお金がいくらかは戻ります。
信用取引では、証券会社に預けた担保分の損失がでた時点で取引停止となり、元金が0円もしくはマイナスとなる可能性があります。

初心者におすすめの証券会社3選
SBI証券
- SBIグループ口座開設720万人超え※1のネット証券大手サイト
- 国内株式個人取引シェア1位※2
- 1日定額制では100万円まで手数料無料※3(制度信用取引、一般信用取引もそれぞれ100万円まで手数料0円)
SBI証券は、グループで720万人を超える口座開設者を持つ、大手ネット証券サイトです。国内の個人取引に占めるシェアも1位となっており、信頼のできるサイトであることが分かります。
また、TポイントやPontaポイントでの投資が可能で、三井住友カードで積立投信を行うとVポイントが付与されるのも特徴です。
スマホアプリやPCツールなどの種類も豊富で、資産管理ツールなども充実しています。

SBI 証券の基本情報
会社名 | 株式会社SBI証券 |
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株式手数料(現物) |
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株式手数料(信用) |
【通常】
【大口優遇】
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取扱い商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 債券 外国為替保証金取引(FX) 先物・オプション CFD(くりっく株365) 金・銀・プラチナ eワラント iDeCo(個人型確定拠出年金) 保険 |
楽天証券
- 楽天ポイントが投資に使える
- 楽天カード決済なら投信の買付でもポイントが貯まる
- 2022年1月に700万口座※1を突破
楽天証券の特徴は、楽天ポイントを使って投資が出来るところです。知らぬ間に溜まったポイントを投資で増やせるのは嬉しいメリットと言えるでしょう。
このように、楽天ユーザーには嬉しいポイントがいっぱいです。2022年1月に口座開設者が700万人を突破するなど、急速に人気が高まっている証券会社と言えます。

楽天証券の基本情報
会社名 | 楽天証券株式会社 |
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株式手数料(現物) |
※全て税込み |
株式手数料(信用) |
※全て税込み |
取扱い商品 |
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松井証券
- 25歳以下は現物取引手数料が無料
- 入出金・入出庫手数料が完全無料
- 松井証券ポイントが貯まるとアマゾンギフト券と交換できる
松井証券は手数料がシンプルで利用しやすい証券口座です。25歳以下の方は、売買金額にかかわらず取引手数料が完全無料となっています。
デイトレード専用の「一日信用取引制度」では、同一保証金で何度でも売買が可能です。移管手数料負担サービスも展開されています。

松井証券の基本情報
会社名 |
松井証券株式会社 |
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株式手数料(現物) |
【26歳以上】
【25歳以下】 無料 |
株式手数料(信用) |
【26歳以上】
【25歳以下】 無料 |
取扱い商品 |
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初心者向け株式投資に関するよくある質問
まとめ
このように、株式投資を始めるにあたっては、あなたが自分で一定のルールを設け、守ることが大切です。
この記事にあるリスクを理解して、無理をせずに株式投資を行えば、堅実な投資を実現できるでしょう。
株式投資は、ルールを守れば決して危険な投資ではありません。
