
「暗号資産の時価総額はどうやって計算するの?」「時価総額は高いほうが良いの?」と、「時価総額」という言葉をよく見かけても、具体的にどういうものなのかわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は「時価総額とはどういうものなのか」を初心者向けにわかりやすく解説します。2022年最新の暗号資産時価総額ランキングTOP10もあわせて紹介します。
暗号資産投資を始めたばかりの人にとって、時価総額は投資するかの判断指標のひとつとして有効な知識です。ぜひこの機会に覚えておきましょう。

【将来性が高い】世界の暗号資産時価総額ランキングTOP10
1位 ビットコイン
- 世界初の暗号資産通貨
- 時価総額1位をキープ
- 発行上限枚数が2,100万枚なので通貨の価値が下がりにくい
暗号資産の時価総額ランキング1位は、暗号資産の王様とも呼ばれる『ビットコイン(BTC)』です。ビットコインは、ブロックチェーン技術を使用した世界初の暗号資産で、2008年に誕生しました。
ビットコインは、管理者がいない非中央集権通貨です。今までの法定通貨は、送金時に金融機関である中央(日本円なら日本銀行)を介する必要がありました。しかしビットコインは中央を通さずに、個人間での取引が可能です。
ビットコインは現在、様々な店舗の決済手段として使用されており、海外ではビットコインATMも多く誕生しています。

通貨名 | ビットコイン |
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通貨単位 | BTC |
時価総額 | ¥74,269,766,017,462 |
時価総額ランキング | 1位 |
現価格 | ¥3,900,564.63 |
発行上限枚数 | 2,100万枚 |
取扱取引所 | コインチェック、DMM Bitcoin、bitFlyerなど |
出典:Bitcoin -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
2位 イーサリアム
- スマートコントラクト機能を搭載
- dApps開発のプラットフォームとして活用できる
- マイクロソフトや三菱UFJグループなど大手がイーサリアム企業連合に加盟
暗号資産の時価総額ランキング2位は、アルトコインの王様とも称される『イーサリアム(ETH)』です。
ビットコインは決済・送金などにしか利用できませんが、イーサリアムは分散型アプリケーションdAppsを開発するプラットフォームとして活用できるのが特徴。用途が広く自由度が高いです。
イーサリアム企業連合会には、「マイクロソフト」「トヨタ」「三菱東京UFJ」など多くの有名企業が参加していることからも、イーサリアムの期待度の高さがうかがえます。

通貨名 | イーサ/イーサリアム |
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通貨単位 | ETH |
時価総額 | ¥28,610,018,201,270 |
時価総額ランキング | 2位 |
現価格 | ¥236,344 |
発行上限枚数 | なし |
取扱取引所 | コインチェック、DMM Bitcoin、bitFlyerなど |
出典:Ethereum -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
3位 テザー
- 米ドルと連動したステーブルコイン
- 多くの海外取引所で基軸通貨として採用されている
- ステーブルコインの中で最大のシェアを持つ※
暗号資産の時価総額ランキング3位は、ステーブルコインの中で最大のシェアを持つ『テザー(USDT)』です。ステーブルコインとは価格の安定性を実現するよう設計された通貨のことで、テザーは米ドルと連動しています。
テザー発行のTether Limited社が所持している米ドルと、テザーの発行数を同量にすることで、価値を保っています。

通貨名 | テザー |
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通貨単位 | USDT |
時価総額 | ¥9,485,493,165,990 |
時価総額ランキング | 3位 |
現価格 | ¥130.75 |
発行上限枚数 | なし |
取扱取引所 | Binance、Bybitなど |
出典:Tether -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
※テザー(USDT) -COINPOST
4位 USDコイン
- 米ドルと連動したステーブルコイン
- 多くの海外取引所で基軸通貨として採用されている
- イーサリアムがベースになっている
暗号資産の時価総額ランキング4位は、イーサリアムベースのステーブルコイン『USD Coin』です。USDTと同様、米ドルの価格に連動しており基軸通貨として扱われています。
USDTは「発行量に対して同量の米ドルを実は保有していないのではないか?」「虚偽の報告しているのではないか?」と疑惑を持たれたことがあり、やや信頼性に欠けるともいわれています。
またUSD Coinは米大手投資銀行のゴールドマンサックスから出資を受けているので、比較的信頼できるプロジェクトといえるでしょう。

通貨名 | USD Coin |
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通貨単位 | USDC |
時価総額 | ¥7,075,359,983,778 |
時価総額ランキング | 4位 |
現価格 | ¥130.84 |
発行上限枚数 | なし |
取扱取引所 | Binance、Bybitなど |
出典:USD Coin -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
5位 バイナンスコイン
- 海外取引所Binanceの基軸通貨
- 保有していればBinanceの取引手数料が割引
- 定期的にバーンが行われる
暗号資産の時価総額ランキング5位は、海外取引所Binanceの基軸通貨『バイナンスコイン(BNB)』です。
またBNBは発行上限枚数である2億枚をすべて発行しており、定期的にバーンを行っています。徐々に流通量が減少していくため、将来的には需要が高まり、価格が上昇していく可能性は高いでしょう。

通貨名 | バイナンスコイン |
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通貨単位 | BNB |
時価総額 | ¥6,351,689,044,559 |
時価総額ランキング | 5位 |
現価格 | ¥38,901.32 |
発行上限枚数 | 2億枚 |
取扱取引所 | Binanceなど |
出典:BNB -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
6位 エイダコイン/カルダノ
- スマートコントラクト『Plutus』が実装
- コンセンサスアルゴリズム『PoS』採用で消費電力が少ない
- 専用ウォレット『ダイダロス』でステーキングが可能
暗号資産の時価総額ランキング6位は、『エイダコイン(ADA)』です。もともとはブロックチェーンを利用したオンラインカジノで活用されていた暗号資産ですが、今では様々な用途に拡大しています。
またカルダノには『ダイダロス』という公式ウォレットがあります。ダイダロスにはステーキング参加の委任機能が搭載されているので、ステーキング報酬を受取ることも可能です。

通貨名 | エイダコイン/カルダノ |
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通貨単位 | ADA |
時価総額 | ¥2,499,403,182,649 |
時価総額ランキング | 6位 |
現価格 | ¥73.53 |
発行上限枚数 | 450億枚 |
取扱取引所 | GMOコイン、BITPOINTなど |
出典:Cardano -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
7位 リップル
- リップル社によって管理・運営されている
- 国際送金でブリッジ通貨として利用されることが多い
- 送金スピードが速い
暗号資産の時価総額ランキング7位は、リップル社が管理・運営する『リップル(XRP)』です。送金速度が非常に速いのが特徴で、ビットコインなら10分かかる送金でも、リップルなら数秒で完了します。
ただしXRPはリップル社が管理している中央集権であり、ブロックチェーン技術を使用していないので、厳密に言うと暗号資産ではありません。

通貨名 | リップル |
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通貨単位 | XRP |
時価総額 | ¥2,480,943,005,526 |
時価総額ランキング | 7位 |
現価格 | ¥51.32 |
発行上限枚数 | 1,000億枚 |
取扱取引所 | コインチェック、DMM Bitcoin、bitFlyerなど |
出典:XRP -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
8位 バイナンスUSD
- BinanceとPaxos社発行のステーブルコイン
- 透明性が高く安全性が高い
- バイナンスブロックチェーン上で取引手数料がかからない
暗号資産の時価総額ランキング8位は、BinanceとPaxos社発行のステーブルコイン『バイナンスUSD』です。USDT・USDCと同じように米ドルの価格に連動しています。
BUSDは、バイナンスブロックチェーン上で取引する際に手数料がかからないため、コストを節約しながら取引したい人におすすめです。

通貨名 | Binance USD |
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通貨単位 | BUSD |
時価総額 | ¥2,367,641,776,738 |
時価総額ランキング | 8位 |
現価格 | ¥130.9 |
発行上限枚数 | なし |
取扱取引所 | Binanceなど |
出典:Binance USD -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
9位 ソラナ
- 処理速度が速くコストが安い
- インターオペラビリティ(相互運用性)として活躍できる
- イーサリアムキラーとして期待されている
暗号資産の時価総額ランキング9位は『ソラナ(SOL)』です。処理速度が速く送金にかかるコストも安いため、イーサリアムのスケーラビリティ問題解決が期待できることから、ソラナはイーサリアムキラーとも呼ばれています。
例えばビットコインをイーサリアムのウォレットに送るような、異なるブロックチェーンでもやりとりが可能になります。

通貨名 | ソル/ソラナ |
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通貨単位 | SOL |
時価総額 | ¥1,741,563,943,035 |
時価総額ランキング | 9位 |
現価格 | ¥5,125.16 |
発行上限枚数 | 4億8900万枚 |
取扱取引所 | Liquid by FTXなど |
出典:Solana -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
10位 ドージコイン
- もともとはビットコインを模倣したジョークコイン
- 2021年にイーロン・マスク氏の後押しで価格上昇
- 発行枚数の上限がない
暗号資産の時価総額ランキング10位は、『ドージコイン(DOGE)』です。もともとはビットコインを模倣したジョークコインとして誕生した通貨です。
SNSや海外の掲示板、イーロンマスク氏のツイートで価格が上昇し、2021年の年始から5月までで100倍以上の価格に値上がりしています。
マイニングによる処理速度がビットコインの10倍と、1分で取引処理が完了するのもドージコインの特徴です。

通貨名 | ドージコイン |
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通貨単位 | DOGE |
時価総額 | ¥1,416,850,260,396 |
時価総額ランキング | 10位 |
現価格 | ¥10.68 |
発行上限枚数 | なし |
取扱取引所 | Binance、Bybitなど |
出典:Dogecoin -CoinMarketCap ※2022年6月5日時点
暗号資産の時価総額とは?
時価総額とはどういう意味?計算式も解説
時価総額とは、その通貨の価値や規模を評価するための指針となるものです。時価総額が高い通貨なら、現時点での市場価値は高いと判断できるので、安定した取引が行えるでしょう。
時価総額の計算式は「時価総額=現在の価格×発行済の数量」です。たとえば2022年6月5日時点で1BTCの価格は、「388万9,438円」です。流通している硬貨の最大近似値は1905万8,606枚となっています。
ただし暗号資産の時価総額を知る上で、わざわざ計算する必要はありません。リアルタイムで時価総額や時価総額ランキングを表示しているサイトがたくさんあるので、それらを活用するとよいでしょう。

時価総額が高い場合と低い場合
時価総額とは、言い換えると「市場に出回っている通貨の総額」です。時価総額が高いと、それだけ多くの額が取引されていることになるので、流動性・信頼性ともに高いといえるでしょう。
流動性が高いということは、基本的に価格変動は小さくなるべく安定した投資がしたい人に向いています。
時価総額が低い場合は、1通貨の価格も安く流動性も低いです。一人が売買するだけでも大きく価格が動くので、安定性は低いといえるでしょう。

おすすめの暗号資産取引所3選
Coincheck(コインチェック)
- 暗号資産アプリとしてのダウンロード数415万突破※1
- 取り扱い暗号資産数No.1※2
- 最短10秒で購入可能
コインチェックは、マネックスグループが運営する仮想通貨取引所です。
これらの暗号資産は約500円から購入が可能で、最短10秒でスマホから簡単に取引することができます。
また、暗号資産アプリのダウンロード数は415万突破の実績を誇り、使いやすさが評判のため初心者の方にもおすすめです。
お得なキャンペーンも随時開催しているため、気になる方はチェックしてみてください!

Coincheck(コインチェック)の基本情報
取扱暗号資産 |
17種類 BTC(ビットコイン)・XRP・ETH・BCH・XEM・FCT・LSK・LTC・ETC・XLM・MONA・QTUM・BAT・IOST・ENJ・OMG・PLT |
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最低取引単位 | 取引所:0.005BTC(円建てで500円相当額) 販売所:円建てで500円相当額 |
レバレッジ取引 | なし |
取引手数料 | 取引所:0% |
形式 | 販売所・取引所 |
出典:Coincheck(コインチェック)
※2020年1月〜2021年6月対象。公式サイトより
※2020年12月金融庁暗号資産交換業者登録対象、自社調べ。公式サイトより
bitflyer
- 各種手数料が0円なので取引にかかるコストを抑えられる!
- 業界で最長の7年間ハッキング0を達成!セキュリティ面でも安心
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bitflyerは各種手数料0円で利用可能な取引所で、取引のコストを抑えることができます。また、3年連続で暗号資産サービス利用経験率日本国内No.1※の実績を誇ります。
また、ある程度取引に慣れていたら中〜上級者向けのbitFlyer Lightningという取引ツールを使ってみましょう。

取り扱い暗号資産 |
17種類 BTC・ETH・ETC・LTC・BCH・MONA・LSK・XRP・BAT・XLM・XEM・XTZ・LINK・Polkadot |
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最低取引単位 |
販売所:0.00000001 取引所:0.001 |
レバレッジ取引 | 2倍 |
取引手数料 | 無料 |
形式 | 販売所・取引所 |
BITPOINT(ビットポイント)
- 初心者でも簡単に取引可能
- 使いやすい取引ツールが実装されている
- 取り扱われている資産の信頼性が高い
BITPOINT(ビットポイント)は、初心者でも簡単に取引可能な仮想通貨取引所です。各種手数料が無料であるため、手軽に利用できるのが特徴の1つです。
このように、管理体制が整っているため、初心者でも安心できる環境を提供しています。取り扱い暗号資産は11種類で、BTCやJMYなど豊富な品ぞろえとなっています。

BITPOINT(ビットポイント)の基本情報
取扱暗号資産 |
11種類 BTC(ビットコイン)・JMY・DOT・BCH・ETH・LTC・XRP・BAT・TRX・ADA・LNK・DEP |
---|---|
最低取引単位 | 販売所:0.00000001 BTC 取引所:0.0001 BTC |
レバレッジ取引 | - |
取引手数料 | 無料 |
形式 | 販売所・取引所 |
まとめ
今回は、暗号資産の時価総額について、時価総額の計算方法や時価総額ランキングTOP10を紹介しました。暗号資産投資を始めたばかりで通貨の特徴が分からない人は、時価総額を参考にするとよいでしょう。
特にビットコインやイーサリアムなどは、数年間にわたり時価総額上位の通貨です。短期で大きな利益を出すには不向きですが、なるべく安全な投資をしたい人には非常におすすめです。
