
「購入した通貨の価格が上昇したから売ったのに、儲からない」「むしろ元本より減って損失になっている」こんな場面に直面した方も多いのではないでしょうか?
このようなことが起こる原因が暗号資産取引にある『スプレッド』という仕組みです。
初心者のうちはスプレッドの仕組みを知らずに損する方も多いですが、一度ポイントを抑えておけば、余計なコストをかけずに取引ができるようになります。
そこでこの記事では「スプレッドとはどのようなものなのか、その特徴」や「スプレッドをできるだけ抑える方法」について解説。また各取引所のスプレッド比較表も紹介しています。

スプレッドとは?
Contents
暗号資産(仮想通貨)のスプレッドとは?
スプレッドは買値と売値の差
暗号資産取引をする際には、『スプレッド』と呼ばれるものが発生します。これは、通貨の買値価格と売値価格の差のこと。
たとえば2022年7月現在、bitFlyerの販売所のビットコインの買値価格と売値価格は以下のようになっています。
買値価格(ASK) | 3,116,767円 |
売値価格(BID) | 2,934,274円 |
買値価格(ASK)が「3,116,767円」であるのに対し、売値価格(BID)は「2,934,274円」なので、スプレッドは差額の「182,493円」になります。
このように、スプレッドは実質手数料のようなもの。スプレッドは高額になりやすいので、しっかり頭に入れておかないと損をするので注意が必要です。
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スプレッドと取引手数料の違い
暗号資産で取引をするときには、様々な手数料が発生します。その中には取引手数料もありますが、スプレッドとはどのような違いがあるのでしょうか?
暗号資産を取り扱う取引会社の中には、取引会社を相手に暗号資産の売買を行う『販売所形式』と、同じユーザーを相手に売買を行う『取引所形式』の2種類があります。
逆に販売所形式では取引手数料を無料としている代わりに、「買値」と「売値」の差のスプレッドをとっているのです。
『販売所形式』にかかる手数料をスプレッド、『取引所形式』にかかる手数料を取引手数料と考えると分かりやすいでしょう。

スプレッドは変動する
スプレッドは常に一定ではなく変動するのが特徴です。市況によって変化する場合もありますし、通貨の種類や取引所によっても異なります。
「◯◯の取引所はスプレッドが広い!(狭い!)」といった意見をネット上で見かけることがあるかもしれませんが、スプレッドは常に変動しているので、いつもスプレッドが広い、もしくは狭い取引所はありません。
そのため各取引所のスプレッドの狭さを比較したいのなら、同じタイミングで比較するようにしましょう。
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スプレッドが小さい銘柄を解説!
ここではスプレッドが小さい銘柄についてみていきましょう。スプレッドが小さい銘柄は次の5つです。
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- モナコイン
スプレッドコインは実質手数料のようなものであり、コストを抑えるためにはできるだけ狭い銘柄を選ぶ必要があります。

ビットコイン
1つ目がビットコインです。仮想通貨と聞くと、ビットコインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
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イーサリアム
2つ目がイーサリアムです。

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リップル
3つ目がリップルです。
リップルは取引所によってスプレッドが広かったり狭かったりと、1円以下で提供している取引所もあります。

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ライトコイン
4つ目がライトコインです。
ライトコインも他の銘柄同様、価格が安く、スプレッドが小さいのが特徴です。

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モナコイン
5つ目がモナコインです。

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スプレッドが狭い・小さい!おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所5選
コインチェック
- 取扱通貨が豊富
- アプリダウンロード数No.1※1
- 取引所の取引手数料が無料
『コインチェック』はマネックスグループが運営する暗号資産取引所。シンプルで直感的に操作できる『Coincheckアプリ』が人気で、ダウンロード数は3年連続国内No.1に輝いています。
サービスも充実しており、自動でつみたて投資ができる『Coincheckつみたて』や、ガス代や電気代をビットコインで支払える『Coincheckガス』『Coincheckでんき』も利用できます。

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取引暗号資産(仮想通貨) |
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レバレッジ | なし |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
入金手数料(税込) |
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出金手数料(税込) | 407円 |
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出典:コインチェック
※1 対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
DMM Bitcoin
- BitMatch注文が利用できる
- 高機能のPCツールとスマホツール
- 各種手数料が無料
『DMM Bitcoin』は、DMMグループ運営の取引所。販売所形式と取引所形式の良いところを取ったハイブリッド注文『BitMatch注文』が利用できます。
またレバレッジ取引できる通貨数は国内最多※1の20通貨あるので、豊富な種類から選べます。

取引暗号資産(仮想通貨) |
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 ※BitMatch注文は取引単位あたり37円(現物BTC/JPY) |
取引所手数料 | – |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
出典:DMM Bitcoin
※1 2022年7月現在、国内暗号資産交換業者のWEBサイト調べ
bitFlyer
- ビットコイン取引量6年連続No.1※1
- 1円から売買ができる
- 自動購入できる『かんたん積立』を提供
『bitFlyer』は、ビットコイン取引量が6年連続No.1の暗号資産取引所。イーサリアムやリップルなどのメジャー通貨から、ポルカドット、チェーンリンクなどのアルトコインまで15種類の暗号資産が1円から売買できます。
bitFlyerのアカウントに自動でビットコインが貯まる『bitFlyerクレカ』も提供しています。

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取引暗号資産(仮想通貨) |
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 0.01〜0.15% |
入金手数料(税込) |
|
出金手数料(税込) | 220円〜770円 |
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出典:bitFlyer
※1 Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)
BITPOINT
- 日本初の暗号資産取扱数No.1※1
- 直感的で簡単に使えるスマホアプリを提供
- さまざまな手数料が無料で利用可能
『BITPOINT』は、イーサリアム・ビットコインキャッシュ・ライトコインの3つの暗号資産の部門で、出来高ランキングNo.1※2の実績を持つ取引所。
スマホアプリは視覚的に見やすく、直感的に操作しやすいよう工夫されているので、初心者の方でもすぐに使いこなせるでしょう。

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取引暗号資産(仮想通貨) |
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
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出典:BITPOINT
※1 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」をもとにBITPOINTが調査
※2 BITPOINT調べ 2020年8月 公式サイトより
GMOコイン
- 取扱銘柄数国内No.1※1
- 最短10分で口座開設が可能
- アプリは『ノーマルモード』と『トレーダーモード』の切り替えができる
『GMOコイン』は、GMOグループが運営している取引所。取扱っている銘柄数は国内最多の22銘柄で、2021年話題※2になったドージコインの取引も可能です。
スマホアプリは初心者でも使いやすい『ノーマルモード』と、高機能な分析ができる『トレーダーモード』が簡単に切り替え可能です。

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取引暗号資産(仮想通貨) |
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 |
Maker:-0.01% Taker:0.05%(BTC,ETH,XRP) Maker:-0.03% Taker:0.09%(その他) |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
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出典:GMOコイン
※1 JVCEA 「取扱暗号資産及び暗号資産概要説明書」をもとにGMOコインが算出
※2 仮想通貨「ドージコイン」急騰 テスラCEOのツイートで -日本経済新聞
暗号資産(仮想通貨)取引所のスプレッド比較
おすすめで紹介した暗号資産取引所の、販売所1BTCのスプレッドが以下です。
取引所 | Ask | Bid | スプレッド |
---|---|---|---|
コインチェック | 2,975,127円 | 2,800,806円 | 174,321円 |
DMM Bitcoin | 2,905,497円 | 2,854,125円 | 51,372円 |
bitFlyer | 2,973,794円 | 2,800,563円 | 173,231円 |
BITPOINT | 2,890,124円 | 2,880,000円 | 10,124円 |
GMOコイン | 2,950,834円 | 2,806,890円 | 143,944円 |
比較するタイミングや通貨によっても異なりますが、現時点ではBITPOINT、DMM Bitcoinのスプレッドが狭くなっています。

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※2022年7月26日時点
暗号資産(仮想通貨)の取引でスプレッドを抑える方法
スプレッドを抑える方法は大きく以下の5つがあります。
- 取引所形式で取引する
- 同じタイミングで各社のスプレッドを比較する
- 取引回数を少なくする
- タイミングと流動性を見て取引する
- DMM BitcoinのBitMatch注文を利用する
取引所形式で取引する
最もおすすめなのは、できるだけ販売所形式は利用せずに取引所形式で取引をすることです。取引所形式なら、ユーザー同士の買いたい価格と売りたい価格でマッチングする板取引なので、スプレッドは発生しません。
そもそもスプレッドが広いときに購入してしまうと、大きく価格上昇しない限り利益にならないので、取引所利用は必須と言えるでしょう。

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同じタイミングで各社のスプレッドを比較する
先に述べたようにスプレッドは市況によって変動しますし、取引所によっても異なります。そのためスプレッドをできるだけ抑えて取引をするなら、同じタイミングで比較して、そのとき価格差が少ない取引所で売買しましょう。
いろんな取引所で口座開設しておけば、そのときスプレッドの狭い取引所を選べますし、豊富な通貨が売買できるのでおすすめです。

取引回数を少なくする
できるだけ取引回数を少なくするのも重要でしょう。スプレッドがある取引は、言い換えれば「はじめから大きく損をした状態で取引開始をする」ことです。
大きく価格が上昇してプラスマイナス0。さらに大きく価格上昇して、やっと利益になります。
販売所形式を利用する場合、取引回数をできるだけ少なくして中期〜長期で投資を行うことで、スプレッドを抑えることができるでしょう。
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タイミングと流動性を見て取引する
スプレッドには変動しやすい相場環境や、時間帯があります。たとえば取引が少ない時間帯である深夜や早朝は流動性が低いので、スプレッドが広がりやすくなります。
また雇用統計のような重要な経済指標が発表されたあともスプレッドは変動しやすいです。
また取引量の少ない流動性の低い通貨もスプレッドが広くなる傾向にあります。

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DMM BitcoinのBitMatch注文を利用する
またDMM Bitcoinの『BitMatch注文』を利用するのも、おすすめです。BitMatch注文とは、DMM Bitcoinが提示するMid価格を参考に、ユーザー同士でマッチングを行い取引する注文方法です。
買値(Ask)と売値(Bid)の間にあたる仲値(Mid)価格で売買でき、かかるのは取引手数料のみです。
BitMatch注文とは、販売所形式と取引所形式の良いところを兼ね揃えたハイブリッドな注文方法なのです。
スプレッド以外で取引所を選ぶ際のポイント
取引銘柄数
1つ目が、取扱仮想通貨数が多いかです。
また、Coincheckでは人気のBTCからIOSTまでマイナーな通貨も取り扱っていることが特徴です。

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取引ツールが充実している
2つ目が、取引ツールが充実しているかです。
また、スマホアプリ以外にも高機能な分析ができるツールなど、初心者から上級者まで幅広く対応している点も比較すると良いでしょう。

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セキュリティ・安全性が高い
3つ目がセキュリティ・安全性が高いかです。

また、セキュリティ・安全性を図る指数をして、「コールドウォレットで管理しているか」を確認するといいでしょう。
コールドウォレットとは、インターネットとは切り離して資産を管理する方法を指します。
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よくある質問
しかし、販売取引所では取引手数料が無料である代わりにスプレッドが設けられています。販売取引所がスプレッドであり、取引所手数料にかかる手数料が取引手数料なのです。
まとめ
今回の記事は、暗号資産におけるスプレッドの特徴や、スプレッドが狭いおすすめの取引所、スプレッドを抑える方法について解説しました。
スプレッドは買値と売値の価格差で、暗号資産取引業者への手数料のようなものです。
販売所形式で通貨を購入するとスプレッドがかかるので、利益を上げにくくなります。できるだけ取引所形式を利用して売買しましょう。
板取引の画面は難しいように見えますが、30分もあれば初心者の方でも慣れるので、ぜひ利用してください。

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