
ETF投資に興味があり、これからチャレンジしてみたいという方が多いのではないでしょうか?初心者がETF投資を行う前には、まずはETFやETFの中でも人気のある銘柄を確認することが重要です。
そこで今回は、ETFの解説やおすすめの国内ETFと海外ETFをご紹介します。

おすすめ銘柄はこちら
Contents
ETFとは
ETFは「Exchange Traded Fund」の略称で、上場投資信託のことを言います。上場投資信託は、投資信託の一種であり証券会社の口座を開設すれば取引可能です。
また日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動されており、値動きが比較的わかりやすいのが特徴です。
ETFは希望価格を指定して売買する指値注文と、数量だけを指定して売買する成行注文の2つの方法から選べます。
ETFと投資信託の違いとは?
ETFと投資信託の違いを表にすると次のとおりです。
項目 | ETF(上場投資信託) | 投資信託(証券投資信託) |
上場 | している | していない |
価格変動 | 株式同様、リアルタイムに変動 | 更新は1日1回のみ |
注文方法 |
|
注文した当日は基準価額が公表されず、注文した翌営業日に公表 |
種類の多さ | 約250銘柄 | 約6,000銘柄 |
販売会社 | 証券会社 | 証券会社、銀行、販売会社など |
取引可能時間 | 証券取引所の取引時間 | いつでも購入可能 |
ETFと投資信託の大きな違いは、上場しているかしていないかです。ETFは上場しているため、市場が開いている時間に取引ができます。

おすすめ銘柄はこちら
国内ETFと海外ETF
国内ETFとは、日本国内の金融商品取引所に上場しているETFのことを言います。日本国内にある金融商品取引所は、以下の通りです。
- 東京証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 札幌証券取引所
- 福岡証券取引所
- 大阪取引所
- 東京金融取引所
海外ETFとは、海外の金融商品取引所に上場しているETFのことを言います。
海外ETFも国内ETFと同様に、海外の株式指数と連動しているものもあれば、レバレッジ型やインバース型など種類がさまざまです。

おすすめ銘柄はこちら
国内ETFと海外ETFの違い
ここでは、国内ETFと海外ETFの違いをご紹介します。以下の表で国内EFTと米国のEFTを比較してみましょう。
国内ETF |
海外ETF(例:米国) |
|
---|---|---|
主な上場先 |
東京証券取引所 |
NYSE Arca, Nasdaq, Cboe |
取引時間 |
日本時間 |
米国時間 |
取引通貨 |
日本円 |
米ドル |
取扱証券会社 |
ほとんどの証券会社 |
海外ETFを扱っている証券会社 |
銘柄数 |
約250銘柄 |
約400銘柄 |
分配金 |
日本円での支払い |
米ドルでの支払い |
外国税額控除 |
分配金受取り時に処理される |
自身で確定申告する |

おすすめ銘柄はこちら
おすすめの国内ETF銘柄
ここでは、おすすめの国内ETFの銘柄についての売買単位や取引価格などの商品詳細をご紹介します。おすすめの国内ETFは、以下の4つです。
- 1321 日経225連動投信
- 1306 TOPIX連動型投信
- 日経高配当株50ETF(1489)
- 1540 純金上場投信

1321 日経225連動投信
「1321 日経225連動投信」は別名「日経225ETF」といわれており、国内ETFの中でも最も一般的なETFの1つです。1321 日経225連動投信の詳細は以下の通りです。
売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
27,355円(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
毎年7月8日 |
上場市場 |
東京証券取引所 |
信託報酬率(年率) |
0.1980% |
検討している方はこちら
1306 TOPIX連動型投信
「1306 TOPIX連動型投信」は、別名「TOPIX ETF」といわれており、TOPIX指数と連動している国内ETFです。1306 TOPIX連動型投信の詳細は以下の通りです。
売買単位 |
10口単位 |
---|---|
取引価格 |
1,957円(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
毎年7月10日 |
上場市場 |
東京証券取引所 |
信託報酬率(年率) |
0.0968%以内 |
検討している方はこちら
日経高配当株50ETF(1489)
「日経高配当株50ETF(1489)」は、日経平均高配当株50指数と連動している国内ETFです。日経高配当株50ETF(1489)の詳細は以下の通りです。
売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
38,340円円(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
毎年1月7日・4月7日・7月7日・10月7日 |
上場市場 |
東京証券取引所 |
信託報酬率(年率) |
0.3080% |
検討している方はこちら
1540 純金上場投信
「1540 純金上場投信」は、三菱UFJ信託銀行が管理している国内ETFです。1540 純金上場投信の詳細は以下の通りです。
売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
6,730円(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
不明(決算日は毎年1月20日) |
上場市場 |
東京証券取引所 |
信託報酬率 |
0.4% |
検討している方はこちら
おすすめの米国ETF
ここではおすすめの米国ETFについて、売買単位や取引価格などの商品詳細をご紹介します。おすすめの米国ETFは以下の3つです。
- バンガードS&P500ETF(VOO)
- バンガードトータルストックマーケット ETF(VTI)
- SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)

バンガードS&P500ETF(VOO)
「バンガードS&P500ETF(VOO)」は、アップルやVISAなどの大型銘柄で構成されている米国ETF。主にSBI証券やマネックス証券、楽天証券などのネット証券で扱われています。

売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
402.37ドル(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
四半期毎 |
上場市場 |
NYSE Arca |
信託報酬率 |
0.03% |
検討している方はこちら
バンガードトータルストックマーケット ETF(VTI)
「バンガードトータルストックマーケット ETF(VTI)」は、現物取引とCFD取引の2つの取引方法から選べる米国ETFです。
現物取引を行いたい方はSBI証券を、CFD取引を行いたい方はIG証券を選ぶと良いでしょう。

売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
221.41ドル(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
3月・6月・9月・12月(日付は未定) |
上場市場 |
NYSE Arca |
信託報酬率 |
0.03% |
検討している方はこちら
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)
「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)」は、80銘柄に投資することができ配当利回りが高い米国ETFです。
世界3大運用会社のうちの1つであるステートストリートが管理しています。

売買単位 |
1口単位 |
---|---|
取引価格 |
41.74ドル(2022年2月27日時点) |
分配金支払基準日 |
3月・6月・9月・12月(日付は未定) |
上場市場 |
NYSE Arca |
信託報酬率 |
0.07% |
検討中の方はこちら
ETFのメリットを解説
ETFのメリットは次の4つが挙げられます。
- リアルタイムでの取引が可能
- コストが安い
- 値動きが分かりやすい
- 少額で分散投資が可能
ETFは投資信託と似ていると思っている方も多いと思いますが、投資信託にはないメリットがあります。

リアルタイムでの取引が可能
1つ目がリアルタイムでの取引が可能な点です。ETFは株式同様、証券取引所が空いている時間であればいつでも何度でも取引をすることができます。
また、市場価格と変動しており、リアルタイムで価格を確認できます。

検討中の方はこちら
コストが安い
2つ目がコストが安いことです。ETFを保有している間、保有コストともいわれる信託報酬が発生します。
値動きが分かりやすい
3つ目が値動きがわかりやすいことです。ETFは日経平均株価、NYダウ、TOPIXなどの指数に連動しているため、値動きがわかりやすくなっています。

投資をするうえで、資産の値動きを把握するのは重要なポイントでそのなかでもETFは個別銘柄よりも値動きがわかりやすくなっており、投資初心者の方も挑戦しやすいでしょう。
さらに日経平均株価と連動していればニュースや携帯からの確認もすぐにできるため、情報収集の手間もかかりません。
検討中の方はこちら
少額で分散投資が可能
4つ目が少額で分散投資が可能なことです。ETFの指数は複数の銘柄で構成されています。つまり、1つの銘柄を購入すれば多くの銘柄へ分散投資されるようになっているのです。
レバレッジ型ETFには注意
ETFにはさまざまな種類の商品がありますが、その中でもレバレッジ型ETFには要注意です。
その理由は以下の3つが挙げられます。
- 価格変動が激しいことがある
- 長期保有には向いていない
- 取引に必要なコストが高め
レバレッジ型ETFは、成功すれば大きなリターンが得られる分、大きな損失が生じる可能性があります。
またレバレッジETFのパフォーマンスは、指数の値動きと比例するように長期間保有すると悪くなっていきます。

ETFにおすすめのネット証券3選
ここでは、ETFにおすすめのネット証券や、扱われているETF数や手数料などをご紹介します。ネット証券選びは「購入したいETFが扱われているか」もポイントの1つです。

楽天証券
- 国内ETF255銘柄、海外ETF395銘柄の取引ができる
- いちにち定額コースなら100万円まで手数料が無料
- 2021年新規口座開設数No.1
楽天証券は、2020年のネット証券の新規口座開設数が最多であり、2021年の全口座開設数はネット証券第2位となっています。
楽天証券で扱われているETFは、国内ETFが255銘柄で、海外ETFは395銘柄です。(2022年2月時点)
また、国内ETFは1321 日経225連動投信、1306 TOPIX連動型投信の取り扱い、米国ETFでは、RTFSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF、バンガードS&P500ETF(VOO)も取り扱っています。
超割コースでは5万円までの取引なら55円の手数料がかかり、最高でも3,000万円を超える取引で1,070円です。
いちにち定額コースでは、1日100万円までの取引なら手数料が無料です。

無料口座開設はこちら
会社名 | 楽天証券株式会社 |
---|---|
株式手数料(現物) |
※全て税込み |
株式手数料(信用) |
※全て税込み |
取扱い商品 |
|
無料口座開設はこちら
SBI証券
- 国内ETF255銘柄、海外ETF368銘柄の取引ができる
- 1注文55円から購入可能
- 投資初心者の方にもおすすめ
SBI証券では、国内ETF255銘柄と、海外ETF368銘柄の取引が可能です。(2022年2月時点)
SBI証券で扱われているETFは、国内ETFと海外ETFともにネット証券の中でもトップクラスとなっています。
また、国内ETFは1321 日経225連動投信、日経高配当株50ETF(1489)の取引が可能。米国ETFはバンガードトータルストックマーケット ETF(VTI)の取る引きが可能です。
これは、他の証券会社と比較しても最低水準の取引手数料に設定されているといえます。また米国ETFの手数料は、最低0ドルから注文が可能です。
SBI証券のETFは、1口単位で購入できるものが多いため、少額から投資を始めたい方にもおすすめです。

無料口座開設はこちら
会社名 | 株式会社SBI証券 |
---|---|
株式手数料(現物) |
|
株式手数料(信用) |
【通常】
【大口優遇】
|
取扱い商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 債券 外国為替保証金取引(FX) 先物・オプション CFD(くりっく株365) 金・銀・プラチナ eワラント iDeCo(個人型確定拠出年金) 保険 |
無料口座開設はこちら
出典:公式サイト
松井証券
- 条件検索でETFを探すことが可能
- お得でわかりやすい手数料
- 25歳以下なら手数料が無料
松井証券は、1日定額制での取引のみを扱う証券会社です。松井証券での1日の取引金額が50万円以内であれば手数料が無料のため、少額からでも気軽に取引できます。
松井証券のHホームページでは、扱われているETFを条件付きで検索して探し出すことも可能です。
松井証券で口座開設を検討している方は、ぜひ松井証券のHPで目当てのETFがあるのかをチェックしてみましょう。

無料で口座開設してみる
会社名 |
松井証券株式会社 |
---|---|
株式手数料(現物) |
【26歳以上】
【25歳以下】 無料 |
株式手数料(信用) |
【26歳以上】
【25歳以下】 無料 |
取扱い商品 |
|
無料で口座開設してみる
出典:公式サイト
ETFに関するよくある質問
ETFの取引価格は、取引所で売買の際に適用される価格のことをいいます。一方ETFの基準価格は、純資産総額をその日の口数で割った価格のことです。
取引価格は取引が行われるたびに変動しますが、基準価格は1日に1度のペースで更新されるため日中の変動はありません。
ETFを扱っている市場で取引を行う場合は、取引価格に着目すると良いでしょう。
ETFだけに関わらず、一般の投資信託や株式投資と同じように、価格が大きく変動する可能性があります。
価格が変動する理由は以下のことが考えられます。
- 発行者の経営や財源状況の変化
- 取引所での取引件数の減少・増加
元本保証がないため、取引するタイミングよって損失が生じる可能もあります。
ETFの最低購入単位は銘柄によって異なり、1口単位で購入できるものもあれば、10口や100口単位で注文できるものもあります。
具体的には、日経平均株価指数や外国株式指数と連動する銘柄は1口から、TOPIXと連動している銘柄は10口から購入可能です。
また口数ではなく、金額を指定して購入できる証券会社もあります。
ETFの種類は、以下の通りです。
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 外国債券
- 新興国債券
- REIT(リート)
- コモディティ(商品)
さらに国内株式に関しては、総合・規模別・テーマ別・業種別・レバレッジ型の5種類に分けられます。
ネット証券によって扱われているETFの種類は異なるため、自身が購入したい銘柄のネット証券を選びましょう。
ETFを選ぶ際は、以下のポイントに注目してみましょう。
- 売買代金の価格
- 乖離率
- チャートの陽線と陰線
ETFの売買代金では、流動性の高さをチェック可能です。
ただしカテゴリーによって売買代金の基準が異なってくるため、同じカテゴリーの中でも売買代金が高めの銘柄をおすすめします。
またETFの乖離率とは基準価額と連動を目指す指数との差のことを言い、ETFの乖離率が小さいほど運用がうまくいっている状況です。
ETFのチャートの表には白色の柱や黒色の柱があり、白色が陽線で黒色が陰線を表します。陽線は始値よりも終値の方が高いケースで、陰線は始値よりも終値の方が安くなります。
ETFを購入する場合は、下降相場から上昇相場に切り替わるときを狙うと良いでしょう。
逆に、売却するタイミングは、上昇相場から下降相場に切り替わる直前が高い利益獲得につながります。
まとめ
ETFは別名「上場信託投資」であり、一般的な信託投資と株式投資のどちらの特徴も兼ね備えた商品です。
1つのETFに投資すると、さまざまな銘柄に分配投資されるため、少額でさまざまな企業に投資ができるというメリットがあります。
そのため「投資を始めるには大金がいるのでは?」と疑問を抱いている方や、「手軽に投資を始めたい方」にもおすすめです。
