
米国や欧州から始まったムーブメントであるFIREは、最近日本でも流行っており、経済的自立と早期リタイアを目標とするライフスタイルに興味を抱く方が増えてきました。
しかし、「FIREに興味があるけど、どのくらいの資金が必要なの?」「どこに投資すれば毎月安定した収入が確保できるの?」このような疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、会社員から抜け出し自由なライフスタイルを獲得したい人に向けて、FIREを行うメリットとデメリット、FIREを実現する具体的な方法について解説します。

早期退職との違いも解説!
Contents
FIREとは?早期退職との違いも解説
「FIREに興味はあるものの、概念や早期退職との違いがわからない」という方も多いでしょう。ここでは、FIREの概念と早期リタイア(退職)との違いについて解説します。
FIREとは
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略字であり、直訳すると「経済的自立をし、早期退職すること」を意味します。英単語の意味は、下記の通りです。
- Financial=財政上の
- Independence=独立
- Retire=退職
- Early=早期
経済的自立とは、定年退職前に投資元本を貯めて仕事を早期リタイア(退職)して、老後は運用益で生活を送る方法です。
FIREは、アメリカを中心として世界的に注目されている生活スタイルです。

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早期退職との違いは?
FIREも早期退職も、早期に退職することに変わりはないですが、退職後の生活の仕方が異なります。
早期退職後は、これまでの貯蓄を切り崩して生活する必要があるため、資産が目減りしていきます。
一方で、FIREの退職後は、運用した資金で生活を送ることができます。これまでの資産を使用することなく、暮らしていけるのがFIREの特徴です。
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FIREを目指すためにはいくら必要?
FIREは年間支出の25倍の資産が必要
FIREを実現するためには大きな資産が必要になってきます。具体的にはFIREで必要になる金額は最低でも年間支出の25倍が必要と言われています。
当然住む地域や食費・光熱費・家賃などによっても個人差はあるかもしれませんが、FIREを達成するには「年間支出(300万円)×25倍=7,500万円」が必要です。
7,500万円を投資に回せば投資パフォーマンスによって多少変動する可能性がありますが、月額約23万円のお金が資産収入として入ってくる仕組みを作れます。

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FIREの4%ルール
FIREでは4%ルールが重要視されています。この4%ルールは、年間支出の25倍の資産運用ができれば、運用益で生活費をまかなえると言われており、それを目標にする方が多いです。
また、アメリカの大学の論文では、「支出を投資元本の4%以内に抑えていれば、資産が目減りすることはない」とされているので、FIRE実現には4%ルールは欠かせません。
例えば、年間支出が200万円の方は6,000万円、年間支出300万円の方は7,500万円、年間支出400万円の方は1,000万円の元本が必要になります。

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資産運用でFIREを目指すための投資先とは
NISAを利用する
FIREを目指すにはNISAと呼ばれる税制優遇制度を積極的に利用しましょう。NISAには一般NISAとつみたてNISAの2種類あります。
つみたてNISAの場合は、1年間の非課税が40万円、期限は最長20年間です。長期間に渡ってコツコツと積み立てることができます。
取り扱っている金融商品が金融庁が認めたもののみなので、安心・安全に投資できます。

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iDeCoを利用する
FIREを目指すならiDeCoを上手に活用することをおすすめします。iDeCoとは毎月の掛金を運用し将来の年金に備える私的年金制度のことです。
iDeCoへの加入は任意なので、自分から金融商品を選び、掛金と運用益との合計額に基づき60歳以降まで給付を受けることが可能となっています。

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REIT(不動産信託)を利用する
FIREを目指すならREIT(不動産信託)に投資して家賃収入を得る方法も一つの手段です。家賃収入は毎月継続して安定した収益を長期間得ることが可能です。
一方でREIT(不動産信託)の場合はコロナ禍でも賃貸ニーズの需要が高まっており、長期的に安定したパフォーマンスを発揮できるのが最大のメリットと言えます。

FIREのメリット・デメリット
メリット
働かなくてもお金が入ってくる
FIREは運用益によって毎月安定した収入が確保できるので、会社員のようにどこかに所属して働く必要はなく、お金があなたの代わりに働いて稼いでくれるのがメリットです。
また、何もしなくてもお金が入ってくるということは、貴重な時間が空くということなので、今までやりたかったことや新しい収入源を確保できる機会を捻出可能です。
例えば、運用益を貰いながら新しいことに挑戦できたり、働きたい時に働けるような自分で選ぶ自由が得られるので、自分のペースで楽しく生きられるのが最大の醍醐味と言えます。
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時間や場所に囚われずに生きていける
FIREの最大のメリットは、時間や場所に一切囚われずに自由なライフスタイルを送れることです。日々の生活にストレス無く自分のペースで生きていけるのが最大の魅力です。
会社員の場合は、決められたルールの中で生きているため時間や場所に縛られてしまいますが、FIREを達成すれば誰にも邪魔されずに生きていくことが可能です。
現在日本では終身雇用制度が崩壊しつつあり、自分の力で生きていく術が求められている時代において、FIREを達成して運用益で生活することを目標にされる方が増えています。
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節約思考になれる
FIREを達成するには一定の資産が必要になってくるので、それまでの間は節約を心がける必要があります。
FIREを目指す過程において、節約をすることでお金の大切さを身にしみて分かりります。そのため、FIREを達成した後も自然と節約思考が身に付くのがメリットだと言えます。
例えば、大手電話キャリアの携帯契約をするのではなく格安SIMのスマホにしたり、電気代や保険の見直しをしたり、タバコやお酒を控えるなど徹底して節約することが大切です。
そうすることで、月に数万円でも捻出することができ、それを投資に回せばさらに運用益が増えます。小さなところから節約を心がけることが自由を手に入れる鍵です。
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仕事をするかしないか選択肢を持てる
FIREを達成すれば毎月安定した投資収入が望めるので、仕事をしなくてもいいですし、仕事をしてもいいという選択肢の幅を広げることが可能になります。
例えば、ブログで情報発信、YouTubeでFIRE達成後のライフスタイルを発信、執筆業などで副業収入を得るなど、自分のやりたいことを仕事にすることができます。
さらに時間と場所に囚われないインターネットを軸にした働き方も今の時代であれば可能なので、週に2日3日働いてそれ以外はゴロゴロしたり旅行に行ったりできます。
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デメリット
キャリアの積み重ねがなくなる
FIREを達成し会社を辞めてしまうと、その後のキャリア形成が難しくなります。特に40代50代の方は再就職ができない可能性が高いです。
そのため、FIREを達成された方はリスクヘッジとして、スモールビジネスを構築したり、フリーランスとして週に2日3日働いたりする方もいらっしゃいます。
今の時代はスキルさえ持っていれば、どんな企業でも働くことは可能ですし、資産収入が全て無くなるということは無いのであまり心配しなくても大丈夫です.

FIREを達成しても破綻するリスクがある
世界情勢は日々動いているためこの先何が待ち受けているのか誰にも分かりません。なので、無事にFIREを達成しても破綻リスクもあると覚えておきましょう。
なので、予め不測の事態を想定しておき、投資資金とは別に生活費を約3年間(約300万円〜1,000万円)ほど銀行口座に入れておくことをおすすめします。
また、FIREを達成しても生き甲斐を見失い、うつ病になってしまったり、孤独感や精神的に追い詰められてしまったりする方も中に入るので気をつけましょう。
年間4%の利回りは意外と難しい
4%ルールというものがありますが意外と達成するのが難しいと言われています。中には4%を越す利回りの方はいますが、一方で4%以下の方もいるのが現実です。
FIREを達成するには、ただ単にファイナンシャルプランナーなどから言われた銘柄に投資するのではなく、自分の頭で考えて投資をすることも必要になってきます。

FIREを実現するための具体的な方法
毎月の支出はどのくらいか計算する
FIREを実現するには、毎月の支出はどのくらい発生するのか、どのくらいの資金があれば理想のライフスタイルを実現できるのかなどしっかりと把握することが大切です。
お金の流れを知れば無駄な支出を知ることで節約できたり、後何年でFIREが達成できるのか明確になったりと、FIRE達成のモチベーションを上げることができるでしょう。

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FIRE後の生活に必要な資金を計算する
FIREに必要な資金は、年間支出の25倍です。例えば、年間300万円の支出の方は最低でも7,500万円の資産が必要です。
特に子供がいる家庭では、子供が成長すればするごとにお金がかかってきます。成人になるまで約3,000万円のお金がかかることを抑えておきましょう。
また、人生は何が起こるか分かりません。親やパートナーが病気を患った場合、急に大きなお金が必要になることもあることを忘れてはいけません。

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投資を始めて資産形成をする
FIREを実現するための準備として一度家計の見直しをしたら、次は勇気を出して投資を始めてみましょう。
特にS&P500と呼ばれる米国企業のトップ500社を時価総額で加重平均した指数はおすすめです。
例えば、S&P500に連動をめざす投資信託のe「MAXIS Slim 米国株式」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」「iFree S&P500インデックス」などが投資先に最適です。

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サイドFIREを達成する方法
サイドFIREとは
サイドFIREは、「労働収入」+「資産運用収入」を組み合わせるライフスタイルのことです。
FIREの運用益に比べてサイドFIREは利益が少ないですが、事業主になることで自由に働きながら収入を得ることができます。
例えば、投資収入は毎月10万円だとしても、事業主の収入が毎月30万円だとすると、「労働収入」+「資産運用収入」の合計は40万円になります。
つまり、完全にFIREせずとも「労働収入」+「資産運用収入」を組み合わせることがサイドFIREの魅力です。最近流行っているライフスタイルの一つです。
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副業を始める
サイドFIREを達成するには、投資をしながら副業を始めることをおすすめします。
月に数百万円などの大きな金額は難しいかもしれませんが、スポンサーが付いたりファンが増えることで数十万円程度の収入は確保できるかもしれません。

高配当株に投資する
サイドFIRにおすすめなのが高配当株投資です。高配当株投資とは、配当利回りの高い株式のことを指し、利益還元率が高いため多くの投資家に人気です。
その他にも、米国の時価総額の高い企業である、アップル、アマゾン・ドットコム、テスラなどの企業は高配当かつ安定した収益基盤を構築しているので投資先に最適です。
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よくある質問
まとめ
ここまで本記事では、FIREを達成するための具体的な方法や手段、FIREのメリットとデメリットなどについて詳しく紹介してきました。
今の日本は終身雇用制度の廃止や黒字リストラ、老後2,000万円問題など、将来に不安を抱える方が増加し、FIREを早期に達成することを目標にする方が増えてきているのが現状です。
投資は一歳でも若いうちから着手した方が、時間を味方につけることで最大限に福利効果を高めたり、リスクコントロールしやすかったりと長期投資はメリットが大きいです。
FIREを達成できれば自由な生活が送れるようになる一方で、投資なので損失を被る可能性があるということを予め把握したうえで投資を始めてみましょう。
