
国内で運営されている仮想通貨取引所には、大手インターネット総合金融サービス事業のSBIグループが運営する『SBI VCトレード』があります。
しかし、「SBI VCトレードを利用したいけど、評判は良いのだろうか?」「SBI VCトレードのメリットやデメリットを知りたい」とお考えの方も多いでしょう。そこでこの記事では、SBI VCトレードの特徴を解説。
また、SBI VCトレードの良い口コミ・イマイチ口コミについて紹介します。そして、SBI VCトレードの口座開設の手順についても解説するので、この記事を参考にしてみてください。

Contents
SBI VCトレードの基本情報
- 2022年10月よりステーキングサービスを提供
- 最短翌営業日に審査完了
- レバレッジ取引の手数料が安い
『SBI VCトレード』は、SBIグループであるSBI VCトレード株式会社が運営する国内取引所。2022年11月現在では、15種類の銘柄を取り扱っています。
また、SBI VCトレードではレバレッジ取引の手数料が安いという特徴もあります。ビットコインの買い場合の年率0.004%となっており、一般的な0.04%の1/10となっています。

取引暗号資産(仮想通貨) |
|
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販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
出金手数料(税込) | 無料 |
取引ツール | PC・タブレット・スマホ |
出典:SBI VCトレード
SBI VCトレードのメリット
- SBIグループが運営している
- スプレッドが狭い傾向
- 珍しいアルトコインが取引できる
- レバレッジ取引ができる
- 各種手数料が無料
- 堅牢なシステムを構築
- レンディングが利用できる
SBIグループが運営している
SBI VCトレードの1つ目のメリットは、東証プライムに上場しているSBIグループが運営していることでしょう。
そのため、SBI VCトレードの取引所は、SBIグループで培ってきたノウハウが活かされているため、安心・安全に取引できる環境が整えられています。

※1 公式サイトより
スプレッドが狭い傾向
スプレッドが狭い傾向にあることもSBI VCトレードのメリットとして挙げられるでしょう。
例えば、1BTCの買値が230万円・売値が210万円だった場合、この価格差の20万円がスプレッドとなります。スプレッドは実質取引所への手数料であるため、狭い方が利益を出しやすいでしょう。
また、2022年11月(執筆時点)でのSBI VCトレードのBTCのスプレッドは以下の通りです。
販売所 | 取引所 | |
買値 | 2,373,800円 | 2,300,001円 |
売値 | 2,209,300円 | 2,300,000円 |
販売所形式の場合は約16万円のスプレッドですが、取引所形式のスプレッドは1円であることが分かります。そのため、取引所ではほぼコストをかけることなく取引ができるでしょう。
ただし、スプレッドは変動するので、銘柄やタイミングによっては広くなります。
珍しいアルトコインが取引できる
3つのメリットは珍しいアルトコインが取引できることです。ビットコインやイーサリアム・リップルなど定番の通貨ももちろん取り扱っていますが、チェーンリンクやテゾス、アバランチなど珍しい通貨も扱っています。
また、2022年10月26日に取り扱いを開始したMATICは、イーサリアムネットワーク上のMATICではなく、ポリゴンネットワーク上のネイティブトークンのMATICで日本初上場として登場しています。
レバレッジ取引ができる
レバレッジ取引ができることもSBI VCトレードのメリットでしょう。
現物取引なら資金が1万円なら1万円分の取引しかできません。しかし、レバレッジ取引なら2倍に設定すれば2万円分、3倍にすれば3万円分のポジションを持つことが可能です。
そのため、暗号資産投資に使える資金が少ない方でも、レバレッジ取引をうまく活用すれば大きな利益を生み出せる可能性があるでしょう。なお、国内の取引所ではレバレッジは最大2倍までに制限されています。
各種手数料が無料
5つ目のメリットは各種手数料が無料なことが挙げられるでしょう。口座開設手数料や口座維持手数料はもちろん無料ですが、入金手数料・出金手数料・入出庫手数料・ロスカット手数料なども無料で利用できます。
入金手数料・出金手数料ともに無料なので、銀行口座と取引所口座間を自由に移動させることができます。また、入出庫手数料が無料なので海外送金やウォレットへの送金もコストを気にせず利用可能です。
堅牢なシステムを構築
SBI VCトレードは、SBIグループが運営しているため堅牢なシステムを構築しています。例えば、世界統一の厳格な審査基準で発行されている『EV SSL証明』を採用していることが特徴です。
『EV SSL証明』により、成りすましでのSSLサーバ証明書取得を対策できます。また、想定されるサイバー攻撃に対して、あらゆる防御策を講じており、内部犯行への対策としてモニタリングやシステム対策も行っていることも魅力の1つです。
もちろん、対策を施していても100%安全というわけではないため、自身で二段階認証を設定するなどの対策も必要です。
レンディングが利用できる
7つ目のメリットは、レンディング『貸暗号資産サービス』が利用できることです。
貸し出すだけで暗号資産の枚数が増えるので、長期保有している方におすすめのサービスです。また、SBI VCトレードの貸暗号資産サービスは14銘柄すべて対応しているので、誰でも利用できます。
ただし、貸し出し中の途中解約はできないため、満期になったときに貸し出していた暗号資産の価値が下がっていたら、枚数が増えたとしても損失の可能性があることは注意点です。
SBI VCトレードのデメリット
- 銘柄が少ない
- メンテナンスが他所より長い
銘柄が少ない
1つ目のデメリットは、取り扱い通貨が15種類と少ないことでしょう。
SBI VCトレード | 15銘柄 |
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Coincheck | 19銘柄 |
DMM Bitcoin | 24銘柄 |
bitFlyer | 17銘柄 |
BITPOINT | 14銘柄 |
※2022年11月現在
上記のように大手取引所と比較すると、銘柄数で少し物足りなさを感じるかもしれません。ただし、他社で取り扱いのないアルトコインが取引できる点はメリットなので、珍しい通貨に投資したい方にはおすすめです。
メンテナンスが他所より長い
SBI VCトレードは、毎週水曜日の午前12時~午後1時までメンテナンスを実施しており、他社の取引所よりメンテナンス時間が長い点はデメリットとして挙げられるでしょう。
他社でもメンテナンスは行われていますが、メンテナンス時間はもう少し短いので、いつでも自由に取引をしたい方は別の取引所を選ぶ方が良いかもしれません。
SBI VCトレードの良い口コミ・評判の傾向
- 運営がしっかりしているので安心して利用できる
- 手数料が安い
- ツールが使いやすく初心者に優しい
- リップルの取引に最適
SBI VCトレードの良い口コミで多かったのが、SBIグループが運営しているため安心感があるという点でした。SBIグループに馴染みがあるという方も多く、住信SBIネット銀行との連携も簡単なので、使いやすさで評価する方が多くいます。
また、手数料の安さでも良い口コミが多い傾向にあることは嬉しいポイントです。実際にオリコン顧客満足度の暗号資産取引所「現物取引」部門でも、手数料の妥当さで第3位※に輝いています。
さらに、XRPファーストの取引所なのでXRPが扱いやすく、XRPの株主優待がもらえたという声もありました。
※SBI VCトレード 暗号資産取引所 現物取引(仮想通貨)の評判・口コミ -オリコン顧客満足度
SBI VCトレードのイマイチな口コミ・評判の傾向
- 取引通貨が少ない
- 販売所のスプレッドが広い
- チャートが見づらい
イマイチな口コミとして挙げられていたのが、取り扱い通貨が少ない点です。ただし、2022年に入ってからエイダ・ドージコイン・ステラルーメン・テゾス・ソラナなど7銘柄を上場させているので、今後増えていく可能性は高いでしょう。
その他にも、チャートが見づらく分析がしにくいという声も一定数ありました。
SBI VCトレード口座開設の手順
- 仮登録をする
- 本人情報を登録する
- 本人確認書類を提出する
1仮登録をする
はじめに公式サイトでアクセスして「口座開設」をタップしましょう。そして、口座開設ページが表示されるので、個人または法人を選択後に、メールアドレスを入力して「登録」をタップします。
メールアドレスの登録が完了したら、入力したメールアドレス宛に仮登録のメールが届きます。そして、メールに記載されているURLリンクをクリックするとパスワード設定ページに移動するはずです。
設定ページに移動したらパスワードを入力し、利用規約の同意にチェックを入れて「登録」をタップしましょう。
以上で仮登録は完了です。
2本人情報を登録する
次に 電話番号認証画面に移動します。電話番号を入力して「SMS認証」または「電話番号認証」を選択し、「登録」をタップしてください。
なお、スマホをご利用の方は「SMS認証」、固定電話をご利用の方は「電話認証」を利用すると良いでしょう。その後、確認コードが届くので、確認コードを画面に入力して「認証する」をタップします。
次に本人情報を登録していきます。はじめに氏名・生年月日・性別・住所を入力しましょう。
次に「確認事項」にチェックを入れて、職業・年収・金融資産・投資経験・投資主要目的・開設のきっかけ・キャンペーン案内希望を入力し、「次の画面へ」をタップします。
最後に銀行口座の登録をして「次へ」をタップしましょう。
以上で本人情報登録の完了です。
3本人確認書類を提出する
最後に本人確認書類を提出しましょう。本人確認書類の方法は「画像でアップロードする方法」と「スマホを使う方法」の2種類があります。「スマホでかんたん本人確認」を利用すれば郵便物の受け取りが不要です。
また、審査も早く完了するので、スマホをお持ちの方は「スマホでかんたん本人確認」を選ぶことをおすすめします。まずは本人確認書類を準備してください。
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運転免許証
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マイナンバーカード
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特別永住者証明書(※外国籍の方は必須)
本人確認書類を準備したら、スマホでかんたん本人確認を選択して、表示される通りに撮影を行っていきましょう。はじめに本人確認書類の撮影を行い、次に顔の自撮り撮影を行います。
撮影が終了すれば口座開設手続きの完了です。そして、審査終了のメールが届けば取引を始められます。
SBI VCトレードが向いている人、向いていない人の特徴
仮想通貨取引を始めたいと思っても取引所の数が多いため、どの取引所を利用すべきか迷う人は多いです。この章を読むことで、SBI VCトレードの利用がぴったりかどうかを判断できるでしょう。
SBI VCトレードが向いている人の特徴
この取引所の利用がぴったりな人の特徴は以下のとおりです。
- 住信SBI銀行を使っている人
- 初めて仮想通貨取引に挑戦する人
- 手数料の安さを重視している人
住信SBI銀行を使っている人
SBI VCトレードはSBIグループの管理下にある暗号資産取引所です。よって、すでに住信SBI銀行を使っている人にはおすすめの取引所であると言えます。
この取引所は住信SBI銀行と相性の良いサービスです。住信SBI銀行との連携で、入出金がスムーズに行なえます。

初めて仮想通貨取引に挑戦する人
初めて仮想通貨取引に挑戦したい人にもSBI VCトレードがおすすめです。なぜなら、カスタマーサポートが充実しているので、初心者にも安心して利用できます。
さらに、この取引所は株やFXなどの金融機関を幅広く扱っているSBIグループの傘下であることから、セキュリティ面も強固です。

手数料の安さを重視している人
手数料の安さを重視している人にもSBI VCトレードをおすすめします。短期でトレードを繰り返す場合は、取引手数料が安い取引所の方が、利益が大きくなります。
できるだけ利益を大きくしたい人にもおすすめの取引所と言えます。

SBI VCトレードが向いていない人の特徴
次に、この取引所が向いていない人の特徴を紹介します。
- 四六時中取引したい人
- 幅広い暗号資産で取引したい人
四六時中取引したい人
四六時中取引したい人はSBI VCトレードをおすすめできません。
仮想通貨は24時間いつでも値動きします。そのため、メンテナンス中に大きな値動きを示すリスクもあるのです。
メンテナンスを予測して、先に注文を出したとしてもメンテナンス後に約定される仕組みになっています。

幅広い暗号資産で取引したい人
幅広い暗号資産で取引したい人もSBI VCトレードでは快適な取引ができないかもしれません。
仮想通貨は値動きが激しいので、豊富な通貨の中から最適なものを選んで利確したい人もいるでしょう。複数の通貨を注視したい人にはこの取引所は合わない可能性があります。

よくある質問
まとめ
今回の記事では、SBI VCトレードの特徴や良い口コミ・イマイチな口コミを紹介しました。
取り扱い通貨数は他社と比較して少ないですが、海外では人気の高いアルトコインを多数取り扱っています。そのため、他社にない通貨を取引したいと考えている方には魅力的でしょう。
また、各種手数料が安く、スマホアプリも使用しやすいので、初心者の方にもおすすめです。ぜひこの機会にSBI VCトレードで口座開設してみてはいかがでしょうか。
