
手元の資金を活用して将来に備えたい人や、効果的に運用したいと考えている人は多いです。しかし、投資に興味はあっても損する可能性があるため、実践に至っていない人も少なくありません。
初心者が資産運用を考えるとき、リスクを抑えた方法の把握が重要です。特徴を押さえ、自分に適した方法を実践しましょう。
そこで今回は、初心者向けのおすすめ資産運用方法を5選を解説。非課税制度を利用した資産運用についても紹介します。

Contents
初心者におすすめの資産運用5選
1,投資信託
投資信託とは、投資・運用の専門家がさまざまな投資家からお金を集め、適切に運用することで得た利益を再分配する金融商品です。
ファンドとも呼ばれ、専門家の運用先は株式や債券、不動産などの金融商品であるため、一般的な投資先と変わりません。また、複数の投資先があるためリスクは分散します。
さらに投資信託は価格が日々変動するため、安いときに購入して値上がりしたときに売れば売却益も得られます。金融商品によりますが、少額から購入できるものもあります。
ただし、自分で運用するのではなくプロにお願いすることになるため、信託報酬や手数料などの運用コストがかかります。また、銀行とは違い元本が保証されているわけではありません。


- 投資信託の取り扱い銘柄数が多く、2,633銘柄と業界トップクラス
- 25歳以下は国内株式現物手数料が0円
- 8時20分から23時59分まで夜間も取引できる
- TポイントやPontaポイントが貯まる&使える
- IIPO引受社数は、10年連続で証券業界ナンバーワン
株式手数料(現物) |
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株式手数料(信用) |
【通常】
【大口優遇】
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取扱い商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 債券 外国為替保証金取引(FX) 先物・オプション CFD(くりっく株365) 金・銀・プラチナ eワラント iDeCo(個人型確定拠出年金) 保険 |
出典:SBI証券
2,NISA
投資信託と並び、「NISA」も初心者向けの資産運用として人気があります。NISAは「Nippon Individual Savings Account」の略であり、少額投資非課税制度という制度の名前です。
投資信託や株式投資など投資によって利益を得た場合、利益に対して20%の税金が発生します。しかし、NISAの場合は利益が出ても非課税になるのが特徴です。

NISAの種類
NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類があり、一般NISAは年間120万円まで、最大5年間まで非課税になります。
ジュニアNISAは年間80万円まで、最大5年間非課税になります。つみたてNISAの場合、毎月必要な投資額は最大でも約3万円になるため、少額から投資を始められるでしょう。

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株式手数料(現物) |
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株式手数料(信用) |
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取扱い商品 |
国内株式 海外株式・ETF 投資信託 楽ラップ 債権 先物・オプション 楽天FX 外国為替 保険 |
出典:楽天証券
3,ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは名前の通り、ロボット・AIによるアドバイスを受けられるサービスです。
ただし、投資信託やNISAと違い、金融商品自体の名前ではありません。ロボットのサポートを受けられるため、初心者でも運用しやすくなります。

ロボアドバイザーは2種類ある
ロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類あります。アドバイス型は、いくつかの質問に答えることで最適な金融商品や運用方法を教えてくれます。
投資一任型は、商品選択から運用もAIに任せられるサービスです。アドバイス型と違い手数料がかかりますが、相場の変動に応じて金融商品の見直しも行ってくれます。

4,ポイント投資
ポイント投資は「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」といった、各種ポイントを使い金融商品を購入するなど投資に利用できるサービスです。
1pt=1円として使えることが多いため、100ptあれば100円分の金融商品を購入できます。初めて投資・資産運用する際、少額でも現金を使うのに躊躇する人は少なくないでしょう。
もし損失が出ても現金が減ることはなく、ポイントだけが失われるので安心感があります。ただし、対応しているポイントの種類は利用している証券会社によって異なるので要注意です。
初心者の場合、資産運用を実際に実践してみることで、身に付く知識や得られる経験があります。ポイント投資であれば、それらをリスクが小さい方法で得られるでしょう。
5,ミニ株・アメリカ株
初心者の場合、リスクが小さいため投資額を抑えた少額投資がおすすめです。しかし、株式を購入する際は、基本的に100株単位になるため金額が大きくなりやすいです。
例えば、1株10,000円の株式であれば、100万円の資金が必要になります。そこでおすすめなのが、1株から株式を購入できる「ミニ株」です。
ただし、全ての銘柄・証券会社がミニ株に対応しているわけではありません。ミニ株を試したい人は、ミニ株に対応している証券会社から限定されている銘柄を選びます。
同様にアメリカ株も初心者におすすめです。アメリカ株も少量から株式を購入でき、投資信託であるETFは分散投資できるので人気があります。
初心者におすすめの非課税制度利用した資産運用
初心者は国が定めている税制優遇制度の対象である資産運用方法を実践するのがおすすめです。
代表的なものには、先程の「NISA」の他にも、iDeCo(個人型確定拠出年金)があります。iDeCoは個人で運用した資金を年金のように積み立てる制度のことです。
初心者なら「つみたてNISA」がおすすめ
NISAは非課税制度を代表する資産運用方法ですが、一般NISAとつみたてNISAは併用できません。初心者で少額から始めたい場合や、投資額の負担を抑えたい人であればつみたてNISAを選ぶと良いでしょう。
それに対してつみたてNISAであれば、投資額の上限は年間40万円までであるため毎月約3万円ほどで済みます。さらに期間は最大で20年間と長いため、年間の投資額は小さくても合計額は800万円と大きくなります。


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株式手数料(現物) |
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株式手数料(信用) |
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取扱い商品 |
国内株式 海外株式・ETF 投資信託 楽ラップ 債権 先物・オプション 楽天FX 外国為替 保険 |
出典:楽天証券
iDeCoも選択肢に入れよう!
iDeCoは毎月掛け金を積み立てて運用し、60歳以降に備える年金制度です。最大の特徴は、掛け金が全額所得控除の対象になるため、節税メリットが大きいことです。
つまり、老後の資金を着実に備えることができ、所得税・住民税の負担を減らす効果があるのです。

iDeCoの注意点
iDeCoは、国民年金の加入区分によって毎月の積み立て金額の上限が決まる点も注意点です。
最も上限額が大きいのは自営業であり、月額6万8,000円です。iDeCoも少額から始められ、リスクが小さいため老後の備えとしておすすめです。
資産運用を行うメリットを解説
- 将来の資産形成に最適
- 不労所得を得られる
- 金融に関する知識が増える
資産運用は怪しいとイメージしている人もいると思いますが、資産運用をしている人は確実に増えています。
実際、SBI証券や楽天証券などの有名なネット証券は、口座開設数を年々増やしています。

将来の資産形成に最適
1つ目が将来の資産形成に最適なことです。

不労所得を得られる
2つ目が不労所得を得られることです。

金融に関する知識が増える
3つ目が金融に関する知識が増えることです。

【資産運用初心者向け】金融商品・投資先のおすすめの選び方
- リスクとリターン
- 運用期間
- 手数料の有無
すべての初心者の方が抱える悩みといっても過言ではないのが、どの金融商品を選べばよいのかわからないというものです。

リスクとリターン
1つ目がリスクとリターンで選ぶ方法です。

運用期間
2つ目が運用期間で選ぶ方法です。

手数料の有無
3つ目が手数料の有無です。

資産運用を始めるには証券口座が必要!
初心者が資産運用を始める場合、まずは金融商品を購入するための証券口座が必要です。どの証券会社の口座でも問題ありませんが、会社によって特徴が異なるので注意しましょう。
例えば、証券会社によってポイント投資に利用できるポイントの種類や、取り扱い商品・銘柄などに違いがあります。ここまで紹介した種類の中でも、それぞれの商品で銘柄や手数料が異なるので要注意です。
現在では、スマホアプリで運用状況を簡単にチェックできるので便利です。投資している銘柄に関するニュースが報道されると、連動して価値が変わる可能性があります。

初心者におすすめの証券会社3選
LINE証券
- 取引手数料が低いため、費用を抑えて投資を始められる
- LINE関連のサービスと連携でき、LINEポイントやLINE Payが使える
- アプリで取引でき、シンプルなので使いやすい
LINE証券は、スマホのLINEアプリを使って資産運用をできるのが特徴です。使用するツールはシンプルなデザインであり、直観的に操作できます。
株式投資であれば1株数百円から取引方法を選べるなど、少額投資にも対応しています。さらに、手数料は業界最低水準であるため初心者でも始めやすいのも魅力です。
他にも、投資に関するニュースなど、さまざまな情報をLINEで送ってくれるため情報収集も捗ります。

取り扱い商品 |
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取引手数料 |
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PC取引ツール | - |
スマホ・タブレット取引ツール | LINEアプリ |
最短口座開設 | 最短翌営業日 |
出典:LINE証券
楽天証券
- 投資未経験の方の割合は75%であり、サポート体制も充実している
- 取り扱い金融商品が多いため、希望する資産運用を叶えやすい
- 楽天ポイントを使って投資できるため、余ったポイントを有効活用できる
楽天証券は、総合口座の開設実績が2021年12月時点で700万口座もあります。さらに投資未経験の方の割合は全体の75%であり、初心者が多いためサポート体制も充実しています。
さらに、資産運用で楽天ポイントが貯まり、貯まった楽天ポイントで金融商品を購入できます。楽天関連のサービスでポイントが貯まっている人は、ポイント投資で気軽に資産運用を始められます。

取り扱い商品 |
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取引手数料 |
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PC取引ツール |
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スマホ・タブレット取引ツール |
|
最短口座開設 | 2営業日 |
出典:楽天証券
SBI証券
- 1日の約定代金100万円までなら手数料がかからないプランがある
- Tポイントを利用して投資を始められる
- 投信積立にクレジットカードを利用でき、ポイントが貯まるのでお得
SBI証券は顧客数が多く満足度が高い証券会社であり、初心者向けのプランやサービスを用意しているのが魅力です。
他にも、資産運用の内容などに応じてTポイントやPontaポイントが貯まります。貯まったポイントは投資に利用できるのも大きなメリットといえるでしょう。
投信積立に関しては、クレジットカード決済で購入できます。そのときの金額に応じて、クレジットカードのポイントも貯まるのでお得です。

取り扱い商品 |
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取引手数料 |
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PC取引ツール |
|
スマホ・タブレット取引ツール |
|
最短口座開設 | 翌営業日 |
出典:SBI証券
初心者が資産運用のリスクを減らすポイント
初心者が資産運用のリスクを減らすためには、「少額投資」「長期投資」「分散投資」の3つを意識することが大切です。
資産運用では金額が大きくなればなるほど、損失も大きくなりやすいですが、積み立てなどの場合は毎月の負担も増えてしまいます。
投資期間を長くする「長期投資」もリスクを軽減する有効な方法です。一時的に価格が下がったとしても、10年単位の長い目で見れば価格は上がることもあり、長く保有するほどリスクは小さくなるといわれています。
また、複数の投資先を持つ「分散投資」も安定した利益を得やすいです。投資先が1つの場合、価格が上がったときの利益は大きいですが、同時に暴落したときの損失も大きいです。

このように、初心者は少額・長期・分散の3つのポイントを意識して、資産運用を始めるのがおすすめです。
初心者が資産投資を始める際の注意点
初心者が資産投資をする際は、注意点を知らなければなりません。注意点を知らずに資産投資をすると、失敗する可能性が高くなってしまうからです。
失敗しないために知っておきたい、具体的に注意したい点は次の3つです。
- 資産運用について勉強する
- 資産運用に回せるお金を把握する
- 資産運用のリスクを頭に入れておく

それぞれの注意点をみてみましょう。
資産運用について勉強する
1つ目が資産運用について勉強することです。当然ですが、資産運用は知識なしに成功はできません。ただ預ければ資産が増えていくものではないのです。
資産運用は成功すれば自動で収入を増やせますが、失敗すればマイナスにもなります。

資産運用に回せるお金を把握する
2つ目が資産運用に回せるお金を把握することです。資産運用をする際、資産を増やすために生活費を切り詰めて投資する方もいるでしょう。
資産運用のために無理して生活費を切り詰めても、生活に影響が出てしまい、投資を続けることが難しくなってしまいます。
さらにそれだけではなく、投資は長期間行なってプラスが期待できます。そのため、生活に影響しない資金を把握することが重要です。

資産運用のリスクを頭に入れておく
3つ目が資産運用のリスクを頭に入れておくことです。
先にいったように、資産運用はリスクがつきものです。資産運用をしたからといって、確実に利益を得られるとは限りません。
マイナスになることも当然のようにあります。それらを理解しながら、資産運用をしていかなければなりません。

よくある質問
資産運用は長期的に続けるほど利益を得られる可能性が高くなり、短期的であれば損をする可能性が高くなります。
短期的に資産を増やしたい方には向かないものの、老後の資金などの投資期間が長いものには、資産を増やす手段として効果を発揮します。実際、老後の資金として資産運用をしている方は増えています。
まとめ
この記事では、初心者向けのおすすめ資産運用を解説しました。資産運用の方法にはいくつか種類がありますが、初心者はリスクが小さいものを選ぶのがおすすめです。
資産運用の方法を選ぶときは、少額・長期・分散の3つのポイントを意識すると、リスクを抑えられます。
特に国が定めている非課税制度であるNISAやiDeCoは、運用利益が発生しても税金が発生しません。
