仮想通貨USDT(テザー)の4つの特徴と将来性|購入方法を解説

多くの海外取引所で基軸通貨として採用されているステーブルコインのUSDT(テザー)は、海外の仮想通貨取引所を利用するなら、覚えておきたい通貨と言っても過言ではありません。

しかし、「海外取引所で仮想通貨の取引をしようと考えているけど、USDTがどのような通貨なのか分からない」「ステーブルコインやペッグ通貨がどういった特徴を持った通貨なのか分からない」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、テザーが持つ4つの特徴を解説。また、2022年USDTの最新ニュースやUSDTの現在価格と過去の値動きを紹介します。

USDTを購入する手順も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
テザー(USDT)購入方法を3STEPで解説
コインチェック
  • Coincheckでリップル(XRP)を購入する
  • Coincheckから海外取引所にリップル(XRP)を送金する
  • 海外取引所でテザー(USDT)を購入する
Coincheckの詳細
取扱暗号資産

18種類

BTC(ビットコイン)・XRP・ETH・BCH・XEM・FCT・LSK・LTC・ETC・XLM・MONA・QTUM・BAT・IOST・ENJ・OMG・PLT

最低取引単位  取引所:0.005BTC(円建てで500円相当額)
販売所:円建てで500円相当額
レバレッジ取引 なし
取引手数料  取引所:0%
形式 販売所・取引所
暗号資産初心者におすすめ Coincheck
無料口座開設はこちら

テザー(USDT)とは?

テザー(USDT)

テザー(Tether)は、 Tether Limited社が2015年2月に発行した通貨。ブロックチェーン技術を使用して発行されている暗号資産ですが、米ドルと連動した通貨のため、米ドルとほぼ同等の価値で等価交換が可能です。

 価格変動がほとんどないので、いろんな取引所で基軸通貨として採用されており、暗号資産を利確する際に使用されていることも特徴と言えるでしょう。

また、時価総額を更新し続けており、2022年11月現在では仮想通貨の時価総額ランキングで3位にランクインしています。

通貨名 テザー
通貨単位 USDT
時価総額 ¥9,246,907,980,552
時価総額ランキング 3位
発行上限枚数
現在の価格 ¥140.22
扱っている取引所 Binance、KuCoin、Krakenなど

出典:Tether -CoinMarketCap 
※2022年11月現在

テザー(USDT)の4つの特徴

USDT

テザーは以下4つの特徴を持っています。

テザーの特徴
  • ドルに連動したペッグ通貨
  • 価格変動がほとんどないため投資対象にはならない
  • 国内取引所では取り扱いをしていない
  • カウンターパーティー・リスクがある

ドルに連動したペッグ通貨

テザーは米ドルにペッグした暗号通貨であることが最大の特徴と言えるでしょう。なお、ペッグとは特定の通貨を担保に、一定の価格に保つ仕組みがされているものを指します。

つまり、テザーの場合は米ドルと同じように価格が連動するため、仮想通貨市場で大きな価格変動があっても、安定性を保ち、ボラティリティの影響を受けないように設計されている形です。

 1USDTがおおよそ1ドルの価値になるように設計されており、価格の「安定(ステーブル)」を実現するために設計された暗号資産のことをステーブルコインとも呼びます。

仮想通貨のボラティリティは最小限に抑えつつ、法定通貨ではなく仮想通貨として資産を保有しておくことで、すぐに他の仮想通貨と取引できる点はメリットです。

テザー(USDT)購入方法を3STEPで解説
コインチェック
  • Coincheckでリップル(XRP)を購入する
  • Coincheckから海外取引所にリップル(XRP)を送金する
  • 海外取引所でテザー(USDT)を購入する
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取扱暗号資産

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最低取引単位  取引所:0.005BTC(円建てで500円相当額)
販売所:円建てで500円相当額
レバレッジ取引 なし
取引手数料  取引所:0%
形式 販売所・取引所
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価格変動がほとんどないため投資対象にはならない

バツサインを出す男性

前述したようにテザーはステーブルコインであるため、価格変動がほとんどありません。米ドルに連動して動いており、仮想通貨としての投資対象にはならないため、保有し続けても利益を増やすことはできません。

 ビットコインやアルトコインなどを購入して利益を出し、価格が下落する前にUSDTへ換金して利益を確保するのにテザーは役立ちます。

DeFiなどで流動性を提供して報酬を獲得したり、取引所でレンディング(USDTの貸し出し)を行い金利を獲得するなどで稼ぐ方法もありますが、基本的に投資対象にはならないことを頭に留めておきましょう。

国内取引所では取り扱いをしていない

多くの取引所で基軸通貨として扱われているUSDTですが、2022年11月現在日本の国内取引所では取り扱っていません

 USDTを購入するためには、国内取引所で仮想通貨を購入して、海外に送金(またはウォレットに送金)した後にUSDTに換金する必要があります。

つまり、USDTを購入するために海外取引所を利用するなら、国内と海外の2つの取引所で口座開設が必要です。なお、海外取引所は後述するBinanceを利用すると良いでしょう。

カウンターパーティー・リスクがある

暴落するコイン

USDTは米ドルにペッグした比較的安定した通貨ですが、カウンターパーティー・リスクがあります。

USDTは、Tether Limited社が管理している中央集権的な通貨です。そのため、テザー社がなんらかの不正・問題を起こした場合や経営破綻した場合などには、USDTの価値を失う可能性があります。

 テザー社への信頼により成り立っているので、信頼が揺らいでしまうと価値が下がる可能性も考えられるでしょう。

実際に1USDT=1ドルの価値が崩壊した例もあります。また、2022年の5月にはテラ(UST)と呼ばれるステーブルコインが、米ドルとのペッグを維持できなくなった例もあることは覚えておきたいポイントです。

【2022年】テザー(USDT)の最新ニュース

新聞

2022年、USDTの最新ニュースは以下の2つです。

テザーの最新ニュース
  • USDT準備金からコマーシャルペーパーを完全削除
  • ポルカドット上、ニア上で発行開始

USDT準備金からコマーシャルペーパーを完全削除

2022年10月13日、テザー社がUSDT準備金からコマーシャルペーパーを完全削除したことを発表しています。

USDTは、発行している通貨量と同じ資産を準備金として確保することで、米ドルとの価格連動を維持しており、コマーシャルペーパーや米国財務省短期証券、マネーマーケットファンド、ローン、社債、現金・預金などで構成されていました。

 コマーシャルペーパーは、企業が短期で資金調達する際に発行される無担保の約束手形ですが、発行が容易であるため不安定な資産とも言えます。

そこで不安定な準備金を排除して、米国財務省短期証のような安定した資産への組み換えを行ったのです。テザー社は、これらの動きに対して「ステーブルコイン業界の透明性向上の一環」と説明しています。

テザー(USDT)購入方法を3STEPで解説
コインチェック
  • Coincheckでリップル(XRP)を購入する
  • Coincheckから海外取引所にリップル(XRP)を送金する
  • 海外取引所でテザー(USDT)を購入する
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取扱暗号資産

18種類

BTC(ビットコイン)・XRP・ETH・BCH・XEM・FCT・LSK・LTC・ETC・XLM・MONA・QTUM・BAT・IOST・ENJ・OMG・PLT

最低取引単位  取引所:0.005BTC(円建てで500円相当額)
販売所:円建てで500円相当額
レバレッジ取引 なし
取引手数料  取引所:0%
形式 販売所・取引所
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出典:Tether Slashes Commercial Paper to Zero -tether

ポルカドット上、ニア上で発行開始

ブロックチェーン

2022年9月23日、USDTがポルカドット上のネットワークで発行を開始しており、ポルカドットエコシステムでネイティブのUSDTが利用可能になりました。

 9月13日には、分散型アプリケーションの開発促進を目的としているプラットフォーム『ニアプロトコル(Near Protocol)』上でUSDT発行を開始しています。

そのため、USDTは現在、Avalanche・Kusama・Ethereum・Solana・Algorand・EOS・Liquid Network・Omni・Tron・NEAR・Bitcoin CashのStandard Ledger Protocolを含む計11のネットワーク上で稼働している状況です。

出典:Tether Tokens (USD₮) Live on Polkadot -tether

テザー(USDT)の現在価格と過去の値動き

上記はUSDT/JPYの価格チャートです。既述の通り、USDTは米ドルにペッグしたステーブルコインであるため、大きな値動きはありません

 2022年に入ってからは円安・ドル高が進んでおり、10月には151円前後まで高騰しています。これはアメリカのFRBによる利上げが加速度的に行われたことが要因の1つでしょう。

11月に入ってからは円安が少し落ち着いており、現在(2022年12月9日現在)は136.04で推移しています。アメリカのインフレが更に落ち着き、利下げに転じれば円高に向かう可能性は高く、USDTの価格も下がる可能性は高いでしょう。

テザー(USDT)の今後|将来性を分析

将来に向かって指差しをする

USDTは時価総額ランキングでも3位に位置しており、ステーブルコインの中で最もメジャーな存在です。スイスのルガーノ市ではカフェやマクドナルドなどでUSDTによる決済が可能になっており、今後も拡大していく可能性は高いでしょう。

 多くの取引所でも基軸通貨として採用されているため、仮想通貨市場が拡大することにより、USDTの利用者も増えると予想されます。

ただし、FTXの破綻以降はTether社の透明性も疑われており、リスクが懸念されていることも事実です。そのため、場合によってはUSDCやBUSDにシェアを奪われてしまう可能性もないとは言い切れません。

テザー(USDT)購入方法を3STEPで解説

USDTを購入する際は以下の手順で進めましょう。

テザー購入の3STEP
  1. 国内取引所で仮想通貨を購入する
  2. 国内取引所から海外取引所に仮想通貨を送金する
  3. 海外取引所でテザー(USDT)を購入する

1.国内取引所で仮想通貨を購入する

リップル

先に述べたようにUSDTは国内取引所では取り扱っていないため、海外取引所を利用する必要があります。まずは国内取引所で口座開設をして仮想通貨を購入、海外取引所に送金と言う流れで進めていきましょう。

なお、国内取引所では通貨数が多く、初心者でもアプリが使いやすいCoincheckがおすすめです。

 購入する通貨はどれでも問題ありませんが、送金手数料が安く、送金スピードも速いリップル(XRP)がおすすめです。

ビットコインの送金時間は標準で10分〜30分程度と言われていますが、リップルの送金時間は標準でわずか4秒。海外取引所への送金でも、すぐに着金するので利用しやすいはずです。

そして、国内取引所で口座開設・通貨を購入したら海外取引所で口座開設を行いましょう。海外取引所は利用者数が多く、日本語にも対応しているBinanceがおすすめです。

テザー(USDT)購入方法を3STEPで解説
コインチェック
  • Coincheckでリップル(XRP)を購入する
  • Coincheckから海外取引所にリップル(XRP)を送金する
  • 海外取引所でテザー(USDT)を購入する
Coincheckの詳細
取扱暗号資産

18種類

BTC(ビットコイン)・XRP・ETH・BCH・XEM・FCT・LSK・LTC・ETC・XLM・MONA・QTUM・BAT・IOST・ENJ・OMG・PLT

最低取引単位  取引所:0.005BTC(円建てで500円相当額)
販売所:円建てで500円相当額
レバレッジ取引 なし
取引手数料  取引所:0%
形式 販売所・取引所
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2.国内取引所から海外取引所に仮想通貨を送金する

Binanceで口座開設をしたら「ウォレット」「入金」から「XRP」を選び、ネットワークで「Ripple」を選びましょう。そして、Binanceの「XRP入金アドレス」と「XRP Tag」が表示されるのでコピーしてください。

次にCoincheckの「ウォレット」から「XRP」を選択して、「送金」をタップしましょう。送金先入力画面に移動するので、「宛先」にBinanceのXRP入金アドレス「宛先タグ」に「XRP Tag」を入力する流れです。

 宛先や宛先タグを誤って送金すると、XRPが消失してしまう『セルフGOX』が起こる場合があります。そのため、コピペで貼り付ける、はじめに少額で送金するなど工夫することが重要です。

最後に送金額を入力して二段階認証を済ませて「申込みを確定する」をタップすれば送金が完了します。

3.海外取引所でテザー(USDT)を購入する

USDTとその他の仮想通貨

BinanceにXRPが着金したら、USDTを購入します。「トレード」「現物」を選択して、検索窓に「XRP」を入力しましょう。そして、XRP/USDTを選択してからUSDTを購入する流れです。

 Binanceでは、ユーザーが保有している通貨を数秒で別の通貨に換金できるコンバートも提供しています。

コンバートは、「トレード」「Binance Convert」を選択して、fromの通貨選択から「XRP」を選択、通貨選択から「USDT」を選んで「コンバート」をタップすれば利用可能です。

なお、コンバートの手数料は無料で、すぐにUSDTが購入できるため用途に応じて活用すると良いでしょう。

海外送金におすすめの国内取引所はCoincheck

コインチェック

Coincheckのおすすめポイント
  • 通貨によっては、海外への送金手数料が安い
  • 最短1日で取引開始が可能
  • サービスが充実

『Coincheck』は、BTCやETH・XRPなど18種類の仮想通貨を取り扱っている国内取引所。暗号資産の送金手数料が安く、XRPなら0.15XRPで海外送金が可能です。

 Coincheckのアプリはシンプルで直感的に操作できるので、使いやすいことは特徴の1つです。また、ダウンロード数は国内No.1※1に輝いています。

そして、暗号資産のサービスも充実しており、自動でつみたてができる『Coincheckつみたて』や保有暗号資産を貸し付けて報酬を受取れる『貸暗号資産サービス』などを提供していることも魅力と言えるでしょう。

スマホで本人確認を行えば最短1日で取引できるので、すぐにUSDTを購入できますよ。
取引暗号資産(仮想通貨)
  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ネム(XEM)
  • リップル(XRP)
  • リスク(LSK)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • モナコイン(MONA)
  • ステラルーメン(XLM)
  • クアンタム(QTUM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • アイオーエスティー(IOST)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • オーエムジー(OMG)
  • パレットトークン(PLT)
  • サンド(SAND)
  • シンボル(XYM)
  • ポルカドット(DOT)
販売所手数料 取引手数料:無料
手数料相当額:0.1〜5.0%(カバー先又はCoincheck取引所の価格に対して)
※価格の急変時や市場の流動性などにより、上記を超える手数料相当額を含んだ売買価格を提示する場合あり。
取引所手数料 無料※BTCの場合
出金手数料(税込) 407円
取引ツール PC・タブレット・スマホ
暗号資産初心者におすすめ Coincheck
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出典:Coincheck
※1 対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2021年、データ協力:AppTweak

テザー(USDT)購入におすすめの海外取引所はBinance

Binance

Binanceのおすすめポイント
  • USDTを含む350種類以上の暗号資産を取り扱い
  • サイトが日本語対応で分かりやすい
  • ゼロカットシステムを採用している

『Binance』は、2017年に設立された海外暗号資産取引所。USDTやBUSDなどのステーブルコインを含む350種類以上の暗号資産を取り扱っています。

 Webサイト・アプリともに日本語表記のため、海外取引所の利用が初めての方でも迷うことなく利用できるでしょう。

また、レバレッジは最大125倍までかけることが可能です。さらに、ゼロカットシステムを採用していることから、追証を気にせず取引できます。

独自通貨のBNBを発行しており、保有しておけば手数料の割引を受けられますよ。
レバレッジ取引できる暗号資産(仮想通貨)
  • ビットコイン(BTC)
  • テザー(USDT)
  • バイナンスUSドル(BUSD)
  • イーサリアム(ETH)
  • バイナンスコイン(BNB)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • リップル(XRP)
  • ネム(XEM)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ドージコイン(DOGE)
  • ソラナ(SOL)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • オーエムジー(OMG)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • トロン(TRX)
  • カルダノ(ADA)
  • ポルカドット(DOT)など
販売所手数料
取引所手数料 0.1%
出金手数料 0ドル〜
取引ツール PC、タブレット、スマホ

出典:Binance

まとめ

今回の記事では、ステーブルコインとして利用されているテザー(USDT)の特徴や購入方法を解説しました。

USDTは、米ドルに連動したペッグ通貨であるため投資対象ではありませんが、決済通貨としての役割を果たしているため、円安対策として利用可能です。

また、海外取引所で仮想通貨を取り扱うなら、ステーブルコインは避けては通れない存在で、USDTはその代表通貨の1つと言えます。そのため、ぜひこの機会に海外取引所で購入してみてください。

国内取引所はCoincheck、海外取引所はBinanceがおすすめですよ。
暗号資産初心者におすすめ Coincheck
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・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事で紹介しております商品・サービスの詳細につきましては、商品・サービスを提供している企業等へご確認くださいますようお願い申し上げます。
・本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービスの内容が変更されている場合がございます。
・本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他の企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事内で紹介されている意見は、意見を提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスの仕様等についていかなる保証をするものでもありません。
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