
近年では、米国株の成長が活発であり、取引を始めようか検討する人が増えています。実際に、米国株は国内株式よりも株価の成長が大きく、利益を出しやすいです。

また、どの銘柄を選ぶのか、どの証券会社を利用するのかによって、利益に差が生まれる可能性があります。
そこで今回は、米国株を扱うおすすめネット証券5選を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。人気の米国株の銘柄や取扱数比較ランキングにも触れるので、あわせてチェックしておきましょう。
Contents
注目したい銘柄は?米国株のおすすめ銘柄8選
今回は、大手ネット証券会社のひとつであるDMM株で人気の高い米国株の中から、いくつかおすすめの銘柄をご紹介します。
AT&T(T)
AT&Tは米国の通信業の持株会社であり、主に携帯電話事業を展開。子会社にはAT&Tモビリティがあり、国内の企業・個人に市内・長距離携帯電話、ローミングサービスを提供しています。
携帯電話以外にも展開している事業には、インターネット接続・専用回線・DSL・IPテレビなど通信関連のものが多いです。
配当利回り | 8.65% |
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株価 | 21.22 |
最低買付金額 | ¥2,758 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
SFL コーポレーション(SFL)
SFLコーポレーションはバミューダ諸島にある船舶の持株会社です。主に子会社を通じて船舶・海洋関連資産を所有・運営しています。
例えば、石油タンカー、ドライバルク船、コンテナ船、自動車専用船などを扱っており、アメリカの海運業に大きな影響を与えています。
配当利回り | 6.00% |
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株価 | 11.33 |
最低買付金額 | ¥1,472 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
ルーメン テクノロジーズ(LUMN)
ルーメン テクノロジーズは、世界各国の企業・公的機関・通信会社向けに、通信関連の製品とサービスを提供しています。
VPN・イーサネットなどのIP・データサービス以外にも、クラウドやアプリを管理するソリューションなども提供しており、近年需要が高まっています。
配当利回り | 8.36% |
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株価 | 11.96 |
最低買付金額 | ¥1,554 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
エクソン モービル(XOM)
エクソン・モービルは米国のエネルギー会社の大手企業で、主に原油と天然ガスの探鉱と生産。派生して原油・天然ガス・石油製品の輸送など、幅広いエネルギー関連事業を手掛けています。
また、エネルギー以外にも、オレフィン、芳香族化合物、ポリエチレン、ポリプロピレンプラスチックなどの石油化学品の製造も行っています。
配当利回り | 3.57% |
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株価 | 97.84 |
最低買付金額 | ¥12,719 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
ベライゾン コミュニケーションズ(VZ)
ベライゾン・コミュニケーションズは、アメリカの通信サービスの大手企業です。主に子会社ベライゾン・ワイヤレスを通じて、全米に向けてワイヤレス音声やデータサービス・携帯端末を販売。
その他にも、メール、モバイルブロードバンド、コンテンツ配信サービスも提供しています。
配当利回り | 4.95% |
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株価 | 51.40 |
最低買付金額 | ¥6,682 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
インテル(INTC)
インテルは米国の半導体チップ製造の大手企業です。主力商品はパソコンの頭脳と呼ばれる「CPU」というパーツであり、世界的に大きなシェアを獲得しています。
また、ICとコンピューター技術を統合したプラットフォームを開発しており、さまざまなコンピューターの開発を行っています。
配当利回り | 3.23% |
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株価 | 44.11 |
最低買付金額 | ¥5,734 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
アルトリア グループ(MO)
アルトリア・グループは米国のたばこ・ワイン製造の持株会社です。フィリップモリスUSAでは米国でたばこと無煙たばこを製造。主要ブランドはマルボロ・バージニアスリムなどがあります。
配当利回り | 6.58% |
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株価 | 54.08 |
最低買付金額 | ¥7,030 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
インターナショナル ビジネス マシーンズ(IBM)
IBMは米国の大手IT企業です。ビジネス向けのコンピューター関連製品の製造だけでなく、ITコンサルティング事業を展開しています。
以前からIT業界の中で存在感がある企業ですが、現在でもその勢いは衰えていません。
配当利回り | 4.70% |
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株価 | 139.43 |
最低買付金額 | ¥18,125 |
(2022年6月1日現地取引終了時点)
米国株の銘柄を選ぶ3つのポイント
- 成長・将来性が見込めるかどうか
- 身近な業界・企業かどうか
- 株主への還元を重視しているか
1.成長・将来性が見込めるかどうか
米国株は国内株式よりも成長率が高い銘柄が多いです。しかし、米国株であれば全てが成長するわけではありません。また、現時点では成長していても近い将来に停滞する可能性もあるでしょう。

2.身近な業界・企業かどうか
現代では、日本に進出しているアメリカ企業は少なくありません。全く知らない企業よりも、知っている企業や身近な業界の方が情報収集を行いやすいです。
特に初心者の場合は、自分がよく使っている商品や、関連するサービスを扱っている企業の方が選びやすいです。
3.株主への還元を重視しているか
米国企業は国内企業よりも、株主への利益還元を積極的に実施している傾向があります。配当の金額が大きければ、株式の売買以外でも利益が生まれやすいでしょう。

米国株が買える証券会社を選ぶポイントは?
米国株が買える証券会社を選ぶポイントは次の5つです。
- 取扱銘柄数の多さ
- 取引手数料の額
- サポート体制
- 口座開設にかかる日数
- スマホアプリの有無
ここではそれぞれのポイントについて詳しくみてみましょう。

取扱銘柄数の多さ
1つ目が取扱銘柄数の多さです。証券会社によって取り扱っている米国株の銘柄数は異なります。

取引手数料の額
2つ目が取引手数料の額です。
サポート体制
3つ目がサポート体制です。いくら調べていても、初心者の場合は実際に投資をしてみないとわからないことは多くあります。

口座開設にかかる日数
4つ目が口座開設にかかる日数です。
口座開設にかかる日数は証券会社によって大きく異なり、最大で3営業日かかるところもあれば、当日で可能なところもあります。

スマホアプリの有無
5つ目がスマホアプリの有無です。
スマホアプリにも特色があり、使いやすいものがあれば、そうでないものもあります。パソコンではなくスマホからの取引が主になる方は、スマホアプリの有無を確認しておくとよいでしょう。

米国株取引でおすすめのネット証券5選
米国株は国内株式よりも成長が見込めるため、大きな利益を出しやすいことが特徴です。そのため、取引を始めようかと検討している方も多いのではないでしょうか。
米国株取引を始めるには、証券会社での口座開設が必要です。
ここでは米国株取引でおすすめなネット証券を5つ紹介します。それぞれを比較して自分にあった証券会社を見つけましょう。

楽天証券
- 米国株は楽天グループの運営するSPUの対象である
- 業界最低水準の取引手数料※公式サイトの文言による
- 米国株取引に楽天ポイントを貯められる
楽天証券の米国株は、楽天グループの運営するSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象であり、効率良く楽天ポイントを貯められます。
パソコンとスマートフォンのいずれにも使いやすいツールを提供しているため、日米の株を同時に取引できます。

米国株取り扱い銘柄数※2022年7月7時点 | 4,652件 |
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取引手数料(税込) |
【米国株式】
【国内株式】
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取扱商品 |
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主なPC取引ツール |
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主なスマホ・タブレット 取引ツール |
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出典:楽天証券公式サイト
SBI証券
- 取扱銘柄数が豊富
- 操作性の高い米国株アプリを利用できる
- 預けるだけで金利が受け取れる米国貸株サービスを提供している
SBI証券では、米国株の取り扱い銘柄が6,000件以上もあるため、好きな銘柄を見つけて購入しやすいです。
スマートフォンの米国株アプリを使えば、銘柄探しから注文、口座管理までスムーズに行えます。ランキングや決算速報などの機能もあり、情報収集もしやすいです。

米国株取り扱い銘柄数※2022年7月7時点 | 6,000件以上 |
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取引手数料(税込) |
【米国株式】
【国内株式】
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取扱商品 |
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主なPC取引ツール |
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主なスマホ・タブレット 取引ツール |
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出典:SBI証券公式サイト
マネックス証券
- 取り扱い銘柄数が多く、手数料も低い
- 特定口座に対応している
- 経済イベントやセミナーが多く、情報収集しやすい
マネックス証券の米国株は取引手数料が0米ドルから取引できます。取り扱い銘柄数も豊富であるため、取引しやすいでしょう。
特定口座を利用することで、米国株取引の損益・国内上場の株式などの損益を証券会社が計算するため、簡易的な確定申告を行えます。

米国株取り扱い銘柄数※2022年7月7時点 | 4,598件 |
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取引手数料(税込) |
【米国株式】
【国内株式】
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取扱商品 |
|
主なPC取引ツール |
|
主なスマホ・タブレット 取引ツール |
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出典:マネックス証券公式サイト
DMM株
- 取引手数料は一律で0円
- 1つのアプリで国内株式から米国株式まで取引可能
- 米国株式の保有株が担保になる
DMM株は他の証券会社と異なり、約定代金にかかわらず手数料が一律0円です。取引手数料が気になる人はコストを抑えられるためおすすめです。
また、保有している米国株を担保にして信用取引も行える点も大きな魅力といえるでしょう。

米国株取り扱い銘柄数※2022年7月7時点 | 1,615件 |
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取引手数料(税込) |
【米国株式】 約定代金にかかわらず一律0円 【国内株式】
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取扱商品 |
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主なPC取引ツール |
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主なスマホ・タブレット取引ツール |
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出典:DMM株公式サイト
auカブコム証券
- 自動売買に対応している
- 投資情報が豊富であり、お役立ちコンテンツも多い
- サポート体制も充実している
auカブコム証券の米国株式取引手数料は0.495%であり、業界の中でも比較的低い傾向にあります。
株価などの基本情報や財務情報が充実しているだけでなく、AIを使い内容を分析し、決算情報などを分かりやすく表示する機能もあります。

米国株取り扱い銘柄数※2022年7月7時点 | 1,057件 |
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取引手数料(税込) |
【米国株式】
【国内株式】
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取扱商品 |
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主なPC取引ツール |
|
主なスマホ・タブレット取引ツール |
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【取扱銘柄数比較】おすすめネット証券ランキング
ここでは、記事内で紹介したネット証券の取扱銘柄数を比較し、多いものから順にご紹介します。
※情報は2022年7月7日時点のものです。最新情報とは異なる可能性があります。
1位:SBI証券(取扱銘柄数:6,000件以上)
- 取扱銘柄数が豊富
- 預けるだけで金利が受け取れる米国貸株サービスを提供している
- 操作性が良い米国株アプリを利用できる
- 米国株式を積立感覚でコツコツ買付できる
2位:楽天証券(取扱銘柄数:4,652件)
- 米国株は楽天グループの運営するSPUの対象である
- 業界最低水準の取引手数料※公式サイトの文言による
- 充実の投資レポートをチェックできる
- アフターフォローが充実しており安心できる
3位:マネックス証券(取扱銘柄数:4,598件)
- 取り扱い銘柄数が多く、手数料も低い
- 特定口座に対応している
- 取引チャンスを逃さない機能を搭載している
- 米国株取引のサポート体制が充実している
取引前に知っておこう!米国株のメリット
米国株が最もよい投資方法と考える人は少なくないでしょう。ここでは、米国株のメリットについて解説します。
-
少額投資できる
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高配当銘柄が多い
-
成長株が多い
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世界的に有名な企業に投資可能
少額投資できる
少額投資できるのは、米国株のメリットです。日本株は「単元株制度」があり、原則最低100株からしか購入できません。
しかし米国株であれば、最低2,000円から購入できるため、少額投資が可能です。投資金額を抑えると、株価が暴落した際のリスクを軽減できるでしょう。

高配当銘柄が多い
高配当銘柄が多いのも、米国株のメリットの1つです。米国は日本よりも株主還元に積極的なため、多くの配当金を支払う高配当の企業が多い傾向があります。

成長株が多い
米国株のメリットとして、成長株が多い点も挙げられます。米国は日本よりも上場企業の数や投資家が多いため、流動性が高く、成長株を見つけやすいとされています。
世界的に有名な企業に投資可能
米国株は有名な銘柄が多いため、AppleやMicrosoftをはじめとした世界的に有名な企業に投資することが可能です。
また、米国は投資家が多いことから、ベンチャー企業が成長する可能性が高いとされています。

米国株のデメリット
米国株には多くのメリットがある反面、デメリットもあります。ここでは、米国株のデメリットについて解説します。
-
為替変動におけるリスクがある
-
取引手数料が割高になる場合がある
-
外国税の対策や確定申告が複雑
-
日本株よりも情報収集が大変
為替変動におけるリスクがある
米国株は、為替変動におけるリスクがあるため、注意が必要です。為替変動リスクとは、日本円と米ドルの為替相場の変動によって、米国株の資産価値が変わることです。
株価が横ばいである場合、1ドルあたり100円のときに投資し、1ドルあたり80円になってしまった際には、損をすることになります。

取引手数料が割高になる場合がある
米国株に投資する場合、日本株と比較すると、取引手数料が割高になる場合があるので、注意しましょう。

外国税の対策や確定申告が複雑
米国株の投資を始める場合、外国税の対策や確定申告が複雑なため、注意が必要です。米国株を売買して得た利益は、日本株と同様で課税対象になります。
配当金は「日米租税条約」に基づき、米国で10%の税金が源泉徴収され、日本の税制をもとに税金が源泉徴収される流れになります。
日本株よりも情報収集が大変
米国株投資の対象は米国の企業のため、公式サイトは英語で記載されています。そのため、日本株よりも情報収集するのが大変である点が、米国株のデメリットとして挙げられます。
有名な企業であれば、日本の経済ニュースで情報発信されますが、ニュースのみでは情報量は限られます。

米国株を購入する際の注意点
米国株を購入する際の注意点は次の3つです。
- 銘柄によっては情報収集がしにくい
- 減税徴収と税金が差し引かれること
- 証券会社によって取り扱っている銘柄が大きく異なること
それぞれのポイントについて詳しくみてみましょう。
銘柄によっては情報収集がしにくい
1つ目が銘柄によって情報収集がしにくいことです。
銘柄によっては日本語で多くの情報を得られることもありますが、株は業界全体の動きなどといったさまざまな情報から予測をしているものです。それらの情報は英語であることが多いです。
そのため、英語での情報収集ができるに越したことはありません。

減税徴収と税金が差し引かれること
2つ目が減税徴収と税金が差し引かれることです。
証券会社によって取り扱っている銘柄が大きく異なること
3つ目が証券会社によって取り扱っている銘柄が大きく異なることです。
証券会社の選び方でも紹介したように、証券会社によっては取り扱い銘柄が多いところもあれば、少ないところもあります。

よくある質問
米国株の最大のメリットは、少額投資できるという点です。米国株は最低2,000円から購入できるため、少額投資できます。また、高配当銘柄が多い点や、成長株が多い点も、米国株のメリットの1つです。AppleやMicrosoftなどの世界的に有名な企業に投資できるのも、米国株の魅力として挙げられます。
為替変動におけるリスクがある点は、米国株の最大のデメリットです。円高のときに投資したり、投資時よりも円安の時に売ったりするなど、売買のタイミングには気をつけましょう。また、取引手数料が割高になる場合があるという点も、米国株のデメリットの1つです。外国税の対策や確定申告が複雑な点や、日本株よりも情報収集が大変である点も、米国株ならではの欠点といえます。
まとめ
この記事では、米国株のおすすめ銘柄や、米国株を扱うおすすめネット証券5選を紹介しました。米国株は国内株式よりも成長が見込めるため、大きな利益を出しやすいです。
適切に情報収集するためにも、成長率だけでなく自分がよく知っている企業に投資するのもポイントです。
